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WordPressの脆弱性診断は無料で出来る?診断ツール10選と選び方・注意点を解説 | プラットフォーム別対策

WordPressの脆弱性診断は無料で出来る?診断ツール10選と選び方・注意点を解説

「脆弱性診断ツール」と一口に言っても、使用したことがなけば 「本当に信頼できるの?」 「無料でも十分?」 「自分のサイトに必要な機能は備わっているの?」 など、疑問や不安も多いはずです。 この記事では、WordPressに特化した脆弱性診断ツールを紹介し、徹底比較します。 WordPressの脆弱性診断ツールを選ぶ際のポイントや無料版と有料版の違い、使用時の注意点も解説しています。   そもそも、自社サイトに脆弱性診断が必要か?の判断基準を下記で紹介していますので、あわせてご覧ください! なぜWordPressは狙われる?脆弱性診断が必要な理由 世界中で多くの方々に利用されているWordPressですが、実はサイバー攻撃の標的になりやすいという側面もあります。 なぜWordPressが狙われやすいのか、主な理由は以下の通りです。 圧倒的なシェア: 多くのサイトで利用されているということは、1つの脆弱性を突くだけで、膨大な数のサイトに影響を与えられる可能性があります。攻撃者にとって、魅力的な攻撃対象です。 オープンソースであること: WordPressはソースコードが公開されているため、攻撃者も脆弱性を発見しやすい状態にあります。 セキュリティ対策が不十分なプラグインの存在: WordPressの機能を拡張するプラグインの中には、セキュリティ対策が十分に施されていないものも存在します。 しかし、これらはWordPress自体の脆弱性を示すものではありません。 多くの場合、問題はWordPressを利用する側の対策不足にあると考えられます。 例えば、古いバージョンを使い続けていたり、安全性が確認されていないプラグインやテーマを利用していたりすることが挙げられます。 脆弱性を放置すると、サイト改ざん、情報漏洩、マルウェア感染といった深刻な被害につながるリスクがあります。 こういった理由から、WordPressを安全に利用するためには、定期的な脆弱性診断が欠かせません。 WordPress脆弱性診断ツールとは?無料でも十分? 「脆弱性診断ツール」とは、その名のとおり、Webサイトやアプリケーションに潜むセキュリティ上の弱点(脆弱性)を検出するソフトウェアやサービスのことです。 WordPressは、アップデートなどの管理に手間がかかることもありますが、脆弱性診断ツールを利用すれば、簡単な操作で脆弱性を発見し、具体的な対策まで把握できます。 専門知識が少ないフリーランスの方や、セキュリティ担当者がいない中小企業など、組織や個人に幅広く活用されています。 WordPress脆弱性診断ツールにも、無料版と有料版があり、それぞれ異なる特徴を持っています。 ただ、結論からお伝えしておくと、 無料ツールだけでは、WordPressサイトのセキュリティ対策は十分ではない ということです。   無料版と有料版の主な違いを以下の表にまとめます。 特徴 無料版 有料版 コスト 無料 月額料金または年間料金が発生 診断範囲 基本的な脆弱性 より高度で広範囲な脆弱性 サポート体制 基本的にサポートなし(またはコミュニティ頼り) 専門家/公式サポートチームによる対応 レポート機能 限定的 詳細なレポート機能、カスタマイズ可能なレポート 更新頻度 不定期(コミュニティによる場合が多い) 定期的なアップデートで最新の脅威に対応 無料ツールの特徴 無料で利用できるWordPress脆弱性診断ツールは、予算が限られている場合や、まずはお試しで脆弱性診断を行いたい個人ブロガーや小規模サイト運営者の方に適しています。 コストを抑えつつ基本的な脆弱性診断ができる点がメリットですが、以下の点に注意が必要です。 検出できる脆弱性の範囲が限られている 最新の脆弱性に対応していない場合がある サポート体制が十分でないことが多い そのため、無料ツールだけでWordPressサイトのセキュリティ対策を万全にすることは難しい、と認識しておきましょう。 より高度なセキュリティ対策や、未知の脆弱性への対策には、有料ツールや専門家による診断を依頼する必要があります。 有料ツールの特徴 有料のWordPress脆弱性診断ツールは、無料版にはない機能を備えていることが多く、特に高精度な診断やサポートが必要な場合に適しています。 例えば、WordPressサイトでECサイトを運営しており、顧客の個人情報やクレジットカード情報を取り扱うような場合、あるいは企業サイトなど高い信頼性が求められる場合には、有料ツールの導入が必須と言えます。 有料ツールは、詳細なレポートや専門家によるサポートだけでなく、脆弱性の自動修正機能やWAF(Web Application Firewall)連携など、より高度なセキュリティ対策を提供している場合もあります。 WordPressサイトの重要度が高い場合や、高度なセキュリティ対策が求められる場合は、有料版の導入、もしくは専門家への依頼を検討することをおすすめします。 WordPress脆弱性診断ツールを選ぶポイント WordPressの脆弱性診断ツールを選ぶ際には、以下の点を考慮すると良いでしょう。 診断項目の精度は十分か 予算に見合ったコストパフォーマンスか サポート体制は充実しているか 業務規模や将来的な拡張性に対応できるか 他のセキュリティツールと連携できるか 上記のポイントを意識しながら、「診断要件」「運用要件」「予算やセキュリティ要件」といった視点から、自社に必要な機能を備えたツールを選ぶことが大切です。 詳しくは下記の記事で解説しています。 【無料アリ】WordPressの脆弱性診断ツール10選 All In One WP Security & Firewall All In One WP Security & Firewallは、WordPressのセキュリティ対策を総合的に強化できる多機能プラグインです。 ファイアウォール、ログイン試行回数制限、ブルートフォース攻撃対策、データベースセキュリティ、ファイルシステムセキュリティなど、豊富な機能を備えています。 無料でありながら高機能であるため、多くのWordPressユーザーに利用されています。 ただし、多機能である分、設定項目が多く、WordPress初心者には少し使いにくいかもしれません。 項目 内容 種類 プラグイン 特徴 ファイアウォール、ログイン保護、データベース/ファイルシステムセキュリティなど、多岐にわたるセキュリティ機能 向いているユーザー WordPressサイト全体のセキュリティを包括的に強化したい方、多機能なセキュリティ対策を求める方 コスト 無料 All In One WP Security & Firewall公式サイト WPSEC (Online WordPress Security Scan) WPSEC (Online WordPress Security Scan) は、オンラインで手軽にWordPressサイトの脆弱性を診断できるツールです。 サイトのURLを入力するだけで、既知の脆弱性、設定ミス、古いバージョンのWordPressやプラグインの使用などを検出します。 プラグインのインストールが不要で、Webブラウザ上で結果を確認できるため、非常に手軽に利用できます。 無料版では基本的な診断が可能ですが、有料版にアップグレードすると、さらに詳細な脆弱性スキャン、API連携、プラグインとテーマのセキュリティチェックなど、より高度な機能を利用できます。 ただし、オンラインスキャンであるため、診断範囲は限定的です。より詳細な診断が必要な場合は、他のツールとの併用を検討しましょう。 項目 内容 種類 オンラインツール 特徴 既知の脆弱性、設定ミス、古いバージョンのWordPressやプラグインを検出 向いているユーザー 手軽にWordPressサイトの脆弱性をチェックしたい方、プラグインのインストールを避けたい方、まずは簡易的な診断を試したい方 コスト 無料版 / 有料版($9.99/月~) WPSEC (Online WordPress Security Scan)公式サイト WPScan WPScanは、WordPressに特化した脆弱性スキャナーです。 無料版では基本的な脆弱性スキャンが可能で、有料版では詳細なスキャン、プラグインやテーマの脆弱性チェック、API連携などが利用できます。 項目 内容 種類 スキャナー 特徴 WordPressに特化。無料版は基本的なスキャン、有料版は詳細スキャン、プラグイン・テーマの脆弱性チェック、API連携など 向いているユーザー WordPressサイトの脆弱性を詳細に把握したい方、開発者、セキュリティ専門家 コスト 無料版/有料版($19/月~) WPScan公式サイト Wordfence Security Wordfence Securityは、WordPressの定番セキュリティプラグインです。 無料版でもファイアウォール、マルウェアスキャン、ログインセキュリティなどの機能が利用でき、有料版ではリアルタイムの脅威インテリジェンス、国別ブロック、高度なスキャンオプションなどが提供されます。 項目 内容 種類 プラグイン 特徴 定番のセキュリティプラグイン。無料版はファイアウォール、マルウェアスキャン、ログインセキュリティなど。有料版はリアルタイム脅威インテリジェンス、国別ブロックなど 向いているユーザー WordPressサイトのセキュリティを総合的に強化したい方、初心者から上級者まで コスト 無料版/有料版($99/年~) Wordfence Security公式サイト Sucuri SiteCheck Sucuri SiteCheckは、Webサイト全体のセキュリティスキャンを無料で提供しているサービスで、WordPress以外のCMSにも対応しています。 無料版ではマルウェア、ブラックリスト登録、SSL証明書の有効性などをチェックでき、有料版では詳細なスキャン、マルウェア除去、WAF(Web Application Firewall)などの機能が利用できます。 項目 内容 種類 オンラインツール 特徴 Webサイト全体のセキュリティチェック。無料版はマルウェア、ブラックリスト登録、SSL証明書。有料版は詳細スキャン、マルウェア除去、WAFなど 向いているユーザー WordPress以外のCMSも利用している方、Webサイト全体のセキュリティをチェックしたい方 コスト 無料版/有料版($199.99/月~) Sucuri SiteCheck公式サイト Security Ninja Security Ninjaは、WordPressのセキュリティ対策プラグインです。 無料版では50以上のセキュリティテストで脆弱性の有無をチェックでき、有料版では自動修正機能、マルウェアスキャナー、イベントロガーなどの機能が追加されます。 項目 内容 種類 プラグイン 特徴 50以上のテスト項目。無料版は脆弱性の有無をチェック。有料版は自動修正、マルウェアスキャナー、イベントロガーなど 向いているユーザー WordPressサイトのセキュリティを多角的にチェックしたい方、セキュリティ設定に不安がある方 コスト 無料版/有料版($29/年) Security Ninja公式サイト Patchstack Patchstackは、WordPressの脆弱性データベースを提供しているサービスです。 無料版では利用中のプラグインやテーマの脆弱性情報を確認でき、有料版では脆弱性の自動パッチ適用、詳細なレポート、優先サポートなどが提供されます。 項目 内容 種類 サービス 特徴 脆弱性データベース。無料版はプラグイン・テーマの脆弱性情報確認。有料版は自動パッチ適用、詳細レポート、優先サポートなど 向いているユーザー WordPressサイトの脆弱性情報を常に最新の状態に保ちたい方、開発者、セキュリティ担当者 コスト 無料版/有料版($19/月~) Patchstack公式サイト MalCare MalCareは、WordPressのマルウェア対策に特化したプラグインです。 無料版ではマルウェアスキャンとログイン保護機能が利用でき、有料版では自動マルウェア除去、ファイアウォール、脆弱性スキャンなどの機能が提供されます。 項目 内容 種類 プラグイン 特徴 マルウェア対策に特化。無料版はマルウェアスキャンとログイン保護。有料版は自動マルウェア除去、ファイアウォール、脆弱性スキャンなど 向いているユーザー WordPressサイトのマルウェア対策を強化したい方、マルウェア感染の不安がある方 コスト 無料版/有料版($99/年~) MalCare公式サイト WP Cerber Security WP Cerber Securityは、WordPressのセキュリティ対策プラグインです。 無料版でもログイン試行回数制限、IPアドレスブロック、スパム対策などの機能が利用でき、有料版ではより高度な保護機能、詳細なログ、優先サポートなどが提供されます。 項目 内容 種類 プラグイン 特徴 多層防御機能。無料版はログイン試行回数制限、IPブロック、スパム対策など。有料版は高度な保護機能、詳細ログ、優先サポートなど 向いているユーザー WordPressサイトへの不正アクセスを徹底的に防ぎたい方、セキュリティに詳しい方 コスト 無料版/有料版($99/年~) WP Cerber Security公式サイト Jetpack Jetpackは、WordPress.comが提供している多機能プラグインです。 無料版でもサイトのバックアップ、ダウンタイム監視、ブルートフォース攻撃対策などの機能が利用でき、有料版ではセキュリティスキャン、マルウェア除去、リアルタイムバックアップなどの機能が追加されます。 項目 内容 種類 プラグイン 特徴 WordPress.com公式多機能プラグイン。無料版はバックアップ、ダウンタイム監視、ブルートフォース攻撃対策など。有料版はセキュリティスキャン、マルウェア除去、リアルタイムバックアップなど 向いているユーザー WordPress.comのサービスと連携させたい方、セキュリティだけでなく、サイトのパフォーマンスも向上させたい方 コスト 無料版/有料版($39/年~) Jetpack公式サイト ただし、脆弱性診断ツールには限界がある ここまで、WordPressの脆弱性診断に役立つツールやサービスをご紹介してきましたが、脆弱性診断ツールは万能ではありません。 無料・有料に関わらず、ツールによる診断には限界があります。 検出できるのは「既知の脆弱性」のみ ツールが検出できるのは、主に「既知の脆弱性」に限られます。 つまり、広く知られ対策方法が確立している脆弱性については検出できる可能性が高いものの、未発見の脆弱性やゼロデイ脆弱性には対応できません。 100%正確な診断は困難 ツールは必ずしも100%正確な診断結果を出すとは限りません。 誤検出や見落としの可能性も考慮する必要があります。 誤検出とは、実際には脆弱性でないものを脆弱性として検出してしまうこと、見落としとは、存在する脆弱性を検出できないことを指します。 最新情報への対応にタイムラグがある 脆弱性情報は日々更新されています。 新たな脆弱性が発見されてからツールが対応するまでには、どうしてもタイムラグが生じてしまいます。 その間は、サイトが無防備な状態になる可能性があることを認識しておく必要があります。 ツールだけに頼らない多層防御を ツールによる診断には限界があるため、その結果はあくまで参考情報とし、多層的な対策を心がけましょう。 WordPressの更新や強固なパスワード設定など基本的な対策はもちろんのこと、サイト独自の脆弱性に気づいていない可能性もあります。 特に、小規模なサイトでは、「セキュリティ対策は大丈夫だろう」と油断してしまい、独自にコードを追加したり、手動でフォルダの設定を行ったりした箇所に、思わぬ脆弱性が潜んでいることも少なくありません。 ツールでは発見が難しい、未知のリスクを考慮するのであれば、専門家による脆弱性診断をおススメします。 初期費用はかかりますが、サイト改ざんや情報漏洩といった深刻な被害を未然に防ぐことができれば、長期的な視点で見ると費用対効果は高いです。   WordPressの安全な運営には、プロの診断がおすすめ! この記事では、WordPressの脆弱性診断ツールについて、無料ツールと有料ツールの違いや、選ぶ際のポイント、おすすめのツールなどをご紹介しました。 無料ツールは、コストを抑えつつ基本的な診断を行うことができます。 一方、有料ツールは、より高度な診断精度と充実したサポート体制が魅力です。 しかし、これまでお伝えしてきたように、ツールによる診断には限界があります。 WordPressサイトを本当に安全な状態に保つためには、ツールによる診断だけでなく、より専門的な知識と技術に基づいた対策が必要です。 特に、以下のような場合は、専門家による脆弱性診断を強く推奨します。 ECサイトや会員制サイトなど、顧客情報を扱うサイトの場合 企業サイトなど、高い信頼性が求められるサイトの場合 サイトの改ざんや情報漏洩のリスクを最小限に抑えたい場合 セキュリティ対策に不安がある、または自信がない場合 専門家による診断は、ツールでは発見できない脆弱性を洗い出し、あなたのサイトに最適なセキュリティ対策を提案してくれます。 アイ・エフ・ティでは、15年以上の診断実績を持つプロフェッショナルチームが、お客様のWordPressサイトを徹底的に診断し、最適な対策を提案いたします。 業界No.1の診断ツール「Vex」を使用し、高精度かつ迅速な診断を実現。さらに、初回診断から3カ月以内の再診断を無料で提供し、継続的なセキュリティ強化をサポートします。 まずは無料相談で、お客様のシステムの状況や、セキュリティに関するお悩みをお聞かせください。

カラーミーでチェックすべき4つの脆弱性 | 診断の適正費用とあわせてプロが解説 | プラットフォーム別対策

カラーミーでチェックすべき4つの脆弱性 | 診断の適正費用とあわせてプロが解説

2024年度末に、ECサイトの脆弱性診断が義務化されることが決まりました。それだけ、ECサイトのセキュリティリスクが問題になっているということです。 特に、中小企業や個人事業主の方に人気のあるカラーミーショップは、使いやすく手軽な反面、セキュリティ面での心配もあります。 「自分のショップは大丈夫だろうか」「セキュリティ対策って難しそう…」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。 カラーミーショップでは独自のセキュリティ対策が行われていますが、各ショップの運営方法や使用しているアプリは違います。そのため、運営者自身が脆弱性診断を行うことがとても大事です。 大手ECプラットフォームと比べて、カラーミーショップは中小規模のビジネスに特化しているからこそ、運営者の皆さんにとって実践的な対策が求められます。 この記事では、カラーミーショップに特化した脆弱性診断のポイントや費用について詳しく解説します。 あなたのショップを守り、お客様が安心して買い物を楽しめるように、ぜひ最後まで読んでみてください。   「脆弱性診断の義務化」に関しては、別の記事で詳しく解説していますので、そちらもご覧ください! カラーミーショップの脆弱性診断の費用相場は? 費用相場は「数十万円から100万円以上」 カラーミーショップを利用する事業者にとって、脆弱性診断の費用は一番気になるところだと思います。 一般的には、ECサイトの脆弱性診断の費用は数十万円から100万円以上と幅があります。 診断の内容や範囲によって費用が変わるためです。 当社(IFT)が提供する脆弱性診断サービスでは、お客様のニーズに合わせて柔軟な料金設定をしています。具体的には以下のようなプランと価格でご案内しております。 診断プラン 内容 価格 クイック診断 基本的な脆弱性をチェックする専用ツールによる自動診断プラン 20万円~(20リクエスト分を含む料金) 例: 30万円(30リクエスト) 59.5万円(60リクエスト) ハイブリッド診断 自動診断と手動診断を組み合わせた総合的なプラン 20万円~(10リクエスト分を含む料金) 例: 92万円(50リクエスト) 193万円(110リクエスト) 診断項目や料金などの詳細は、当社ウェブサイトのクイック診断とハイブリッド診断のページでご確認いただけます。 費用を決める要因は? カラーミーショップの特徴を考えると、以下のような要因が費用に影響します。 サードパーティアプリの利用状況 カスタマイズの程度 取り扱う顧客データの量と種類 決済システムの複雑さ これらの要素によって、標準的な診断の範囲を超える場合は追加の費用がかかることがあります。 カラーミーショップのセキュリティ対策の特長は? カラーミーショップは、中小規模のECサイト向けに広く使われているサービスです。そのため、一般的なECプラットフォームとは異なる独自のセキュリティ対策が施されています。 ① 不正アクセスの防止とデータの暗号化 カラーミーショップでは、WAF(Webアプリケーションファイアウォール)を導入して外部からの不正アクセスを防いでいます。WAFは、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングなどの一般的な攻撃から守ってくれます。 また、TLS通信によるデータの暗号化で、顧客データの盗聴や改ざんを防止しています。これは、オーナーとお客様の両方にとって重要な対策です。 ② 自動バックアップとセキュリティパッチ適用 カラーミーショップは定期的なバックアップを行い、システムに必要なセキュリティパッチを随時適用しています。これにより、サイトを安全に運営でき、セキュリティ面での不安も軽減されます。 ③ セキュリティトレーニング カラーミーショップを運営するGMOペパボ株式会社では、定期的にセキュリティ研修を行っています。開発スタッフもセキュアコーディングのトレーニングを受けており、オーナーが安心して使えるシステムを提供しています。 ④ 脆弱性診断の定期実施 カラーミーショップでは、毎年1回以上の脆弱性診断を第三者に依頼しています。診断は実際のサービスに影響を与えないよう、専用の環境で行われています。 ⑤ クレジットカード情報の保護 クレジットカード決済情報はシステムを通過しない設計になっており、カード情報の漏えいリスクを大幅に減らしています。これにより、PCI DSSなどの厳しい基準にも対応しています。 これらの対策によって、カラーミーショップは中小規模のECサイトに特化した強固なセキュリティ体制を整えています。とはいえ、各ショップでの脆弱性診断は引き続き必要です。 そこで、次のセクションでは、個別で行う脆弱性診断のポイントを解説していきます。 個別に行うべき脆弱性診断「4つ」のポイント カラーミーショップでは独自のセキュリティ対策が行われていますが、ショップごとに運営状況や使っているアプリが違うため、オーナー自身が脆弱性診断を行うことが欠かせません。 以下に、カラーミーショップに特化した4つの重要な診断ポイントを紹介します。 ① サードパーティアプリの利用リスク カラーミーでは外部アプリやプラグインとの連携が一般的です。しかし、これらのアプリが十分なセキュリティ対策をしていないと、脆弱性が発生する可能性があります。特にAPIや外部サービスとの連携部分は要チェックです。 確認するポイント アプリが最新バージョンかどうか 不要なアプリの削除 アプリの権限設定の見直し APIキーの定期的な更新 ② 決済機能のセキュリティリスク カラーミーではクレジットカード情報がシステムを通過しないようになっていますが、決済システムとの連携部分は攻撃対象になりやすい部分です。TLS通信の設定が正しく行われているか確認しましょう。 確認するポイント SSL/TLS証明書の有効期限 PCI DSSの遵守状況 決済ページのセキュリティ設定 不正取引検知システムの導入状況 ③ テーマやテンプレートの脆弱性 カラーミーでは、サイトデザインをカスタマイズするためにテーマやテンプレートを使いますが、これらに脆弱性があるとサイト全体が危険にさらされます。テーマがセキュアに作られているかどうか確認しましょう。 確認するポイント コードにおける入力値のチェック データベースへのアクセス方法の安全性 ファイルアップロードのセキュリティ設定 コンテンツセキュリティポリシーの設定 ④ 内部監査やログの監視 カラーミーは不正アクセスの監視を行っていますが、オーナーもログを監視して異常がないか確認することが大切です。早めに異常を見つけることで、被害を防げます。 確認するポイント 異常な数のログイン試行がないか 短時間での大量アクセス 通常とは異なるIPアドレスからのアクセス 管理画面への不審なアクセス試行 これらのポイントを定期的にチェックすることで、ショップのセキュリティをさらに強化できます。 カラーミーの脆弱性診断の適正価格を見極めるには? 脆弱性診断の価値を判断するうえで、まず確認すべきは診断の「対応範囲」です。先ほどの繰り返しにはなりますが、カラーミーショップの特性を考えると以下の項目が含まれているかが重要です。 サードパーティアプリの連携部分 決済システムとの接続 カスタムテーマやテンプレートの脆弱性チェック カラーミーショップは中小規模のECサイト向けプラットフォームであり、これらの要素が特に重要となります。 その他、サービスを比較検討する際には以下の点にも気を付けましょう。 サポート体制の充実度 診断方法の適切性 診断後のフォローアップ サービス提供者の専門性と実績 報告書の詳細さと分かりやすさ 再診断オプションの有無 適正価格でのサービスの選び方について、詳しくは別記事で解説予定です。 IFTはシステムと人でセキュリティをサポート カラーミーショップの脆弱性診断でお困りのオーナー様に、IFTは次のようなサポートを提供します。 他社との違いや診断内容がわからない 診断後の対応に不安がある 初めての脆弱性診断で何をすればいいかわからない これらの課題に対して、IFTは以下のソリューションを用意しています。 IFTができること ECサイト・カラーミーショップに特化した診断 サードパーティアプリや決済システム、テーマやテンプレートの脆弱性に特化した診断項目を設定。 ECサイト運営者向けのわかりやすい報告と手厚いフォローアップ 非技術者向けの説明会を実施し、具体的な対策方法や優先順位を提案します。 無料再診断サービス 対策後の効果確認や新たな脆弱性のチェックを行い、継続的にサポートします。 経営層への報告支援 リスクの詳細や優先順位について説明し、経営層への報告資料の作成をサポートします。 IFTの脆弱性診断サービスは、単なる技術的な診断にとどまりません。システムの脆弱性と、人のセキュリティ意識の両方からサポートします。 初めての診断でも安心して利用できる、きめ細かなサポートを提供します。詳しくは「IFTが選ばれる理由」をご覧ください。 まとめ:脆弱性診断の義務化に向けてカラーミーの脆弱性対策を! カラーミーショップを利用する事業者にとって、脆弱性診断は大事な投資です。この記事では、カラーミー特有の脆弱性診断項目や費用の相場、適切な診断サービスを選ぶポイントについて解説しました。2024年末の脆弱性診断の義務化を前に、自社にとって最適な診断サービスを一刻も早く検討しなくてはいけません。 IFTの脆弱性診断サービスは、費用や診断の内容についての不安を解消し、カラーミーショップ運営者に最適なサポートを提供します。業界シェアNo.1の診断ツール「Vex」の使用、無料再診断サービス、詳細な報告会など、充実したサポート体制で、初めての方でも安心して利用できます。 >>>弊社の脆弱性診断サービス 安全なEC運営とお客様の信頼を獲得するために、まずは一度、IFTにお気軽にご相談ください。    

Shopifyのセキュリティ対策だけでは不十分?脆弱性診断の必要性を専門家が解説 | プラットフォーム別対策

Shopifyのセキュリティ対策だけでは不十分?脆弱性診断の必要性を専門家が解説

2024年度末に、ECサイトの脆弱性診断が義務化されることが決定しました。それほど、ECサイトのセキュリティリスクが大きな問題になっているということです。 中でもShopifyは、今や世界のeコマース市場の10%以上を占め、546万以上のオンラインストアが稼働しています。日本国内でもどんどんシェアが拡大し、多くの事業者がShopifyを選んでいます。 しかし、この急速な普及が、サイバー攻撃のターゲットにもなりやすい状況を生み出しているのです。 昨年、オンラインストアに対するボット攻撃は全体の43%を占め、前年から大幅に増加しました。 「うちの規模は小さいから大丈夫だろう」 「Shopifyがセキュリティ対策をしてくれているはず」 と、セキュリティ対策を後回しにしていませんか? Shopifyは強力なセキュリティ機能を提供していますが、それだけで安心はできません。 この記事では、Shopifyのセキュリティ対策の現状と限界を明らかにし、Shopify運営者が自身で実施すべきセキュリティ対策、そして脆弱性診断の重要性について、具体的かつ実践的な内容で解説します。 「Shopifyのセキュリティについて不安がある」 「具体的な対策方法を知りたい」 「どの診断サービスを選べばいいか分からない こんな疑問を解消します。   まずはShopifyのセキュリティの現状を把握しよう Shopifyは、ECサイト運営者にとって強力なセキュリティ機能を提供しているプラットフォームです。 例えば、国際的なセキュリティ基準であるPCI DSS Level 1認証を取得しており、クレジットカード情報の安全な取り扱いが保証されています。 また、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格であるISO27001認証も取得しており、高度なセキュリティ基準を満たしていると言えるでしょう。 これらの認証は、Shopifyがプラットフォームとして高いセキュリティレベルを維持していることを示しています。 しかし、ここで注意すべきなのは、これらの認証はあくまでも「Shopifyプラットフォーム全体」のセキュリティに関するものであり、「個別のShopifyサイト」のセキュリティを完全に保証するものではないということです。 つまり、Shopifyが提供するセキュリティ対策は強力ですが、それはあくまでも「土台」の部分。 個々の店舗のセキュリティは、運営者自身の責任で強化する必要があります。 「Shopifyが対策してくれているから大丈夫」と過信せず、自社のサイトは自身で守るという意識を持つことが重要なのです。 Shopifyが提供するセキュリティ機能 では、Shopifyは具体的にどのようなセキュリティ機能を提供しているのでしょうか? ここでは、Shopifyが提供する代表的なセキュリティ対策を、その仕組みと限界について解説します。 ①国際的に認められた厳しいセキュリティ基準をクリア Shopifyは、PCI DSS Level 1およびISO27001という、国際的に認められた厳しいセキュリティ基準をクリアしています。 PCI DSS (Payment Card Industry Data Security Standard): クレジットカード情報を取り扱う事業者に求められるセキュリティ基準。Level 1は最も厳しい基準であり、Shopifyはこの基準に準拠することで、クレジットカード情報の安全な取り扱いを保証しています。 ISO27001: 情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)に関する国際規格。この認証を取得しているということは、Shopifyが組織として情報セキュリティを適切に管理していることを意味します。 これらの認証取得は、Shopifyがセキュリティに対して積極的に取り組んでいる証拠です。 しかし、これらの認証はShopifyプラットフォーム全体を対象としたものであり、個別のShopifyサイトのセキュリティを保証するものではありません。 ②24時間365日体制でShopifyのシステムを監視 Shopifyの特徴的な対策の一つが、「Shopify Bug Bounty Program」と呼ばれるホワイトハッカープログラムです。世界中のセキュリティ専門家が24時間365日体制でShopifyのシステムを監視し、潜在的な脆弱性を探しています。 問題が見つかるとすぐに対応されるため、常に最新のセキュリティ対策が施されています。これにより、新しい脅威にも素早く対応できる体制が整っています。 しかし、このプログラムはあくまでShopifyプラットフォーム全体のセキュリティを監視するものであり、あなたのECサイト固有の脆弱性を検知するものではありません。 ③2段階認証とアクセス制御 Shopifyは、管理画面へのアクセスに対して強力な認証システムを提供しています。パスワードに加えてSMSやアプリを使った二段階認証を標準で提供しているため、不正なアクセスを防ぐことができます。 また、スタッフアカウントごとにアクセス権限を細かく設定することもできるので、内部での情報漏洩も防ぎやすくなっています。 しかし、二段階認証を設定していても、フィッシング詐欺などによってIDやパスワードが漏洩する可能性はあります。 ④トラフィック(アクセス)の負荷を分散 Shopifyは、99.98%という高い稼働率を誇るサーバー環境を提供しています。さらに、世界中に配置されたCDN(Content Delivery Network)を活用し、トラフィックの負荷を分散しています。 これにより、大規模なセールやサイバー攻撃があったとしても、安定したサービス提供を実現しています。 ⑤自動化されたセキュリティアップデート Shopifyの大きな強みの一つが、自動化されたセキュリティアップデートです。 プラットフォームレベルでのセキュリティパッチが自動で適用されるため、ECサイト運営者は常に最新のセキュリティ対策を利用することができます。これにより、個別のサーバー管理やソフトウェアアップデートの手間を大幅に削減できます。 しかし、自動アップデートだけでは防げない脆弱性も存在するため、常に最新のセキュリティ情報を確認するように心がけましょう。 また、利用しているアプリやテーマがアップデートされているかも確認する必要があります。   このように、完璧なセキュリティは存在しません。 実際に、2024年7月にはShopifyでもサードパーティアプリに起因するデータ漏洩事件が報告されています。 Shopifyの対策に頼るだけでなく、定期的な脆弱性診断を行って自社のECサイトの安全性を確認することが重要です。そこで、次のセクションでは、個別で行うセキュリティ対策を解説していきます。 ユーザーが実施すべき5つのセキュリティ対策 Shopifyのセキュリティ対策は強力ですが、それだけに頼るのは危険です。 ここでは、Shopify利用者が自身で実施すべきセキュリティ対策について、5つのポイントに絞って具体的に解説します。 ①サードパーティアプリの安全性 Shopifyの大きな魅力の一つは、豊富なサードパーティアプリによって機能を拡張できることです。 しかし、これらのアプリがセキュリティリスクとなる可能性があることを認識しておく必要があります。 アプリは顧客データや決済情報にアクセスすることがあるため、信頼できないアプリを導入すると、情報漏洩や不正アクセスのリスクが高まります。 アプリを導入する際には、以下の点を参考に安全性を確認しましょう。 アプリの権限: 必要以上に広範な権限を要求していないか データの暗号化: データ送受信を暗号化しているか 開発元の信頼性: 開発元の実績や評判は問題ないか レビュー・評価: 他ユーザーの評価に問題はないか 定期アップデート: セキュリティアップデートが実施されているか ②APIエンドポイントの脆弱性 Shopifyは、外部サービスやアプリとの連携のためにAPIを提供しています。 APIエンドポイントは、データの送受信を行う重要な窓口であり、セキュリティ対策が不十分だと不正アクセスやデータ改ざんなどのリスクが高まります。 APIを安全に利用するために、以下のリストを参考にしてください。 認証・認可の仕組みが適切に実装されているか レート制限が適切に設定されているか エラーハンドリングが適切に行われているか 入力値検証が適切に行われているか ③Shopify Plus特有のセキュリティリスク Shopify Plusは、高度なカスタマイズ性や拡張性を備えた上位プランですが、それに伴いセキュリティリスクも増加する可能性があります。 特に、独自に追加したカスタムコードやテーマが、セキュリティホールを生み出すことがあります。 Shopify Plusを利用する際には、以下の対策が重要です。 カスタムコードのセキュリティレビュー: セキュリティの専門家に依頼し、カスタムコードの脆弱性をチェックする。 テーマの安全性確認: テーマの提供元が信頼できるか、セキュリティアップデートが定期的に行われているかを確認する。 定期的な脆弱性診断: 定期的に脆弱性診断を実施し、新たな脆弱性が発見された場合は迅速に対処する。 アクセス権限の管理: スタッフアカウントへのアクセス権限を最小限に設定し、内部不正のリスクを低減する。 ④決済システムの脆弱性 ShopifyはPCI DSSに準拠していますが、決済システムのカスタマイズや外部決済プロバイダーの利用によって、新たな脆弱性が生じる可能性があります。 決済情報は最も重要な情報の一つであり、漏洩は深刻な被害につながります。 決済システムの安全性を確保するために、以下の点に注意しましょう。 データの暗号化: 決済情報は常に暗号化して送受信・保存する。 安全な決済処理: 決済処理は、信頼できる決済代行業者を利用する。 不正取引検知システムの導入: 不正取引を早期に検知するシステムを導入する。 定期的な脆弱性診断: 決済システムを含めた脆弱性診断を定期的に実施する。 ⑤テーマやカスタムコードのセキュリティチェック Shopifyでは、Liquidテンプレート言語を使ってテーマをカスタマイズできますが、セキュリティ上の弱点となる可能性もあります。 テーマやカスタムコードの安全性を確保するために、以下の点に注意しましょう。 ユーザーからの入力値を適切にサニタイジング(無害化)しているか クロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃への対策がとられているか セキュアコーディングのプラクティスが守られているか 定期的にコードレビューを行い、セキュリティ上の問題がないか確認しているか テーマやカスタムコードは信頼できる開発元から入手しているか 専門家によるセキュリティ対策のススメ「Shopify脆弱性診断」 ここまで、Shopifyのセキュリティ対策について、プラットフォーム側の対策とユーザー自身で実施すべき対策の両面から解説してきました。 しかし、これらの対策を適切に実施するには、専門的な知識と経験が必要となります。 特に、サードパーティアプリの安全性や、APIエンドポイントの脆弱性、カスタムコードのセキュリティなどは、高度な専門知識がなければ、リスクを見落としてしまう可能性があります。 そこで、より安全なShopify運営を実現するためにおすすめしたいのが、専門家による「脆弱性診断」です。 脆弱性診断では、専門家の知見とツールを組み合わせて、あなたのShopifyサイトに潜む脆弱性を網羅的に洗い出します。 なぜShopifyに脆弱性診断が必要なのか? 「ユーザーが実施すべきセキュリティ対策」で挙げた項目はどれも重要です。 しかし、それらの対策を自社だけで完璧に実施・運用するのは、現実的には難しいと言えるでしょう。 その理由は、高度な専門知識と継続的な対策が必要となるからです。 脆弱性診断は、専門家の知識と技術を用いて、ユーザー自身では気づきにくい脆弱性や、対策の不備を洗い出すことができるため、Shopifyのセキュリティ強化に極めて有効です。 脆弱性診断が必要な理由 サードパーティアプリの脆弱性: アプリの潜在的な脆弱性やShopifyとの連携部分の問題は、専門家でなければ発見が困難です。 APIエンドポイントの脆弱性: 認証・認可、レート制限など、専門知識に基づいた対策が必要です。また、APIの仕様に起因する脆弱性は、専門家による検査が必要です。 Shopify Plusのカスタムコードの脆弱性: 高度なカスタマイズはリスクも伴います。ユーザー入力値の処理や外部連携部分など、専門家によるコードレビューが重要です。 決済システムの脆弱性: 高度なセキュリティ対策が必要な決済システムは、専門家による検査で設定ミスや外部連携部分の問題を洗い出すことが重要です。 テーマやカスタムコードの脆弱性: セキュアコーディングの知識が必要であり、提供元の信頼性確認も重要です。 Shopify脆弱性診断の内容 Shopifyの脆弱性診断では、主にWebアプリケーション診断とプラットフォーム診断が行われます。 Webアプリケーション診断: 入力フォーム、ログイン機能など、ユーザーが直接操作する部分を検査し、脆弱性の有無を確認します。 プラットフォーム診断: Shopify自体の設定や、サードパーティアプリ、カスタムコードなど、Shopify特有の構成要素に対する検査を行い、セキュリティ上の問題点を洗い出します。 これらに加え、ユーザーの利用環境や構成によっては、ネットワーク診断が必要となる場合があります。 Shopifyはクラウドベースのプラットフォームのため、ネットワークレベルのセキュリティは基本的にShopifyの管理下にあります。 しかし、独自のネットワーク設定を行っている場合や、外部サービスとの連携が複雑な場合などは、ネットワーク診断が有効です。 特に、Shopifyのセキュリティ対策は強固ですが、以下のような項目は、脆弱性が存在しやすいため、重点的な診断が推奨されます。 サードパーティアプリの利用状況 カスタムコードの使用状況 APIエンドポイントの利用状況 診断範囲は、自社の運用状況に合わせて、適切に設定することが重要です。 プラットフォーム診断とWebアプリケーション診断を基本とし、必要に応じてネットワーク診断などの項目を追加するなど、柔軟に検討しましょう。   Shopify脆弱性診断の費用相場は? Shopifyを含むECサイトの脆弱性診断費用は、診断の範囲や方法によって大きく変わります。一般的な相場は以下の通りです。 ツール診断: 無料~数十万円程度 手動診断: 数十万~数百万円程度 費用は診断対象の規模や機能の数、リクエストの数などによって変わってきます。 当社(IFT)が提供する脆弱性診断サービスでは、お客様のニーズに合わせて柔軟な料金設定をしています。具体的には以下のようなプランと価格でご案内しております。 診断プラン 内容 価格 クイック診断 基本的な脆弱性をチェックする専用ツールによる自動診断プラン 20万円~(20リクエスト分を含む料金) 例: 30万円(30リクエスト) 59.5万円(60リクエスト) ハイブリッド診断 自動診断と手動診断を組み合わせた総合的なプラン 20万円~(10リクエスト分を含む料金) 例: 92万円(50リクエスト) 193万円(110リクエスト) 診断項目や料金などの詳細は、当社ウェブサイトのクイック診断とハイブリッド診断のページでご確認いただけます。 信頼できるShopify脆弱性診断業者の選び方 業者を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。 実績: Shopifyの脆弱性診断の実績が豊富かどうかを確認する。 専門性: Shopifyのセキュリティに精通した専門家が在籍しているかどうかを確認する。 診断内容: 診断内容が明確に示されているかどうかを確認する。 報告書: 報告書が分かりやすく、具体的な対策方法が記載されているかどうかを確認する。 サポート体制: 診断後のフォローアップ体制が充実しているかどうかを確認する。 特に、Shopifyの特性を考慮した診断項目が含まれているかが重要です。 具体的には、以下の4点です。 サードパーティアプリの安全性チェック APIエンドポイントの脆弱性診断 カスタムテーマやコードの精査 決済システムのセキュリティ評価 これらを網羅的にカバーしているサービスは、より高い価値を提供していると言えます。 その他、サービスを比較検討する際には以下の点にも気を付けましょう。 サポート体制の充実度 診断方法の適切性 診断後のフォローアップ サービス提供者の専門性と実績 報告書の詳細さと分かりやすさ 再診断オプションの有無 IFTはシステムと人でセキュリティをサポート アイ・エフ・ティ(IFT)では、ECサイトやShopifyを含むさまざまなプラットフォームに対応し、お客様に最適なセキュリティソリューションを提供しています。 他社との違いがわからない ECサイト特有の診断内容がわからない Shopifyのセキュリティ対策に不安がある 診断後の対応に自信がない こうした悩みを解決します。 IFTができること ECサイト・Shopify専門の高精度診断 業界シェアNo.1の診断ツール「Vex」を使用し、ECサイト特有の脆弱性やShopifyの最新セキュリティ動向に対応した診断を実施します。 ECサイト運営者向けの充実サポート 詳細な報告会と具体的な改善策の提案を行います。Shopifyのアプリやテーマのセキュリティにも配慮し、初回診断から3カ月以内の再診断を無料で提供します。 ECビジネスに合わせたカスタマイズ診断 お客様のECサイトの規模やニーズに合わせた診断範囲の設定を行い、Shopify特有の機能やアプリにも対応します。 ECサイトに特化した費用対効果 必要な診断のみを組み合わせたコスト効率の高いサービスを提供し、ECサイトの売上規模に応じた柔軟な料金設定を行います。 IFTは、ECサイトのシステムとその運営者の両面からサポートを提供しています。Shopifyを含むさまざまなプラットフォームに対応し、初めての診断でも安心して利用できる、きめ細やかなサービスをお届けします。 詳しくは、「IFTが選ばれる理由」をご覧ください。   まとめ:脆弱性診断の義務化に向けてShopifyの診断を! Shopifyを利用したECサイト運営者にとって、脆弱性診断は重要なセキュリティ対策です。この記事では、Shopify特有の脆弱性診断項目や費用の相場、適切な診断サービスを選ぶポイントについて解説しました。 2024年末の脆弱性診断の義務化を前に、自社にとって最適な診断サービスを一刻も早く検討しなくてはいけません。 IFTの脆弱性診断サービスは、これらの課題に対して幅広いソリューションを提供します。業界シェアNo.1の診断ツール「Vex」の使用、無料再診断サービス、詳細な報告会など、充実したサポート体制で、初めての方でも安心して利用できます。 >>弊社の脆弱性診断サービス セキュリティ対策の強化をお考えの方は、ぜひ一度、IFTにお気軽にご相談ください。  

WordPressは狙われやすい?WPの脆弱性診断の方法と具体的な体策を解説 | プラットフォーム別対策

WordPressは狙われやすい?WPの脆弱性診断の方法と具体的な体策を解説

インターネットの普及に伴い、多くの企業や個人がウェブサイトを運営しています。中でもWordPressは、世界中で広く利用されているコンテンツ管理システム(CMS)です。しかし、その人気が裏目に出て、WordPressサイトは常にサイバー攻撃の標的となりやすいという問題があります。 「WordPressは攻撃されやすい」と漠然と知っている方は多いかもしれませんが、「具体的なリスクや対策」についてご存じない方も多いのではないでしょうか。 本記事では、そのようなWordPressに対する不安や疑問を解消するために、脆弱性診断の重要性や具体的な方法、そして効果的な対策について詳しく解説します。 WordPressの脆弱性対策が重要な理由 なぜ、WordPressが攻撃者のターゲットになるのか? WordPressは、その使いやすさと柔軟性から世界中で多くの人に愛用されているCMSプラットフォームです。初心者でも簡単にウェブサイトを構築でき、豊富なテーマやプラグインで機能を拡張できるため、個人ブログから大企業のサイトまで幅広く採用されています。しかし、この人気の高さがセキュリティ上の弱点にもなっています。 WordPressが攻撃対象として狙われやすい理由は以下のとおりです。 圧倒的な市場シェア WordPressは全Webサイトの43.1%で使用されており、その圧倒的なシェアが攻撃者にとって魅力的なターゲットとなっています。一つの脆弱性を突くだけで、膨大な数のサイトに影響を与えられる可能性があるため、攻撃者にとって効率的な攻撃対象となるのです。 オープンソースのため、コード分析が容易 WordPressのソースコードは公開されており、攻撃者は自由にコードを分析し、脆弱性を見つけることができます。この透明性はセキュリティ向上にも貢献していますが、悪意のある者にとっては攻撃の糸口を見つけやすい環境でもあります。 セキュリティ不足のプラグインが多い WordPressの強みである豊富なプラグインは、同時にセキュリティの弱点にもなり得ます。多くのプラグインが個人開発者によって作られており、セキュリティの知識がなくても作成・公開できてしまうためです。一つのプラグインの脆弱性が、そのプラグインを使用するすべてのサイトを危険にさらす可能性があります。 階層構造が分かりやすく、重要部分を攻撃しやすい WordPressのファイルやディレクトリ構造は広く知られているため、攻撃者にとって特定の脆弱性を狙いやすい状況ができています。管理画面のURLや重要なファイルの位置が予測可能であるため、これらの情報を利用して効率的に攻撃を仕掛けることが可能です。 保守サポートの未対応により、既知の脆弱性が放置されがち 簡単に作成できるからこそ「とりあえず作ってみた」というWordPressユーザーが多いです。そのため、本体やプラグイン、テーマの更新を適時に行わないことが問題となっています。 これにより、既に修正された脆弱性が放置され、攻撃者に狙われる可能性が高まります。定期的な更新の重要性が軽視されがちなことが、この問題を助長しています。 このように、WordPressの人気と使いやすさが、同時にセキュリティ上の課題を生んでいるのです。そのため、WordPressサイトの運営者は常に最新の脅威に対応し、適切なセキュリティ対策を行う必要があります。 本当にWordPressはセキュリティ的に弱いのか? WordPressのセキュリティについて、「リスクが高い」という話を耳にすることがよくありますが、実際はどうでしょうか? 答えは「NO」です。 WordPressが「狙われやすい」のは、そのシェアの高さとオープンソースという特性によるもので、WordPress自体は定期的なセキュリティアップデートが行われており、コア部分のセキュリティは非常に強固です。問題の多くは、ユーザーの運用やセキュリティ不足のプラグインやテーマにあります。 それでもWordPressの脆弱性診断が欠かせない理由 それでも、WordPressサイトが攻撃者の注目を集めやすいことは変わりません。そのため、脆弱性診断が不可欠なのです。定期的な脆弱性診断を実施することで、以下のリスクを軽減できます。 データ漏洩: 顧客情報や機密データが外部に流出する危険性があります。 サイト改ざん: 悪意のあるコードが挿入され、訪問者に被害が及ぶ可能性があります。 マルウェア感染: サイトが攻撃の踏み台として利用される恐れがあります。 SEOへの悪影響: 改ざんされたサイトは検索エンジンからペナルティを受けることがあります。 信頼性の低下: セキュリティ事故は企業の評判に大きなダメージを与える可能性があります。 脆弱性診断を定期的に行うことで、これらのリスクを事前に把握し、適切な脆弱性対策を行うことができます。また、新たな脅威が日々出現する中、継続的な診断と対策の更新が重要となります。 専門知識が不足していたり、時間が取れない場合は、専門家に頼るのも有効な方法です。     続いては、このようなリスクを軽減できる、具体的な「脆弱性診断の方法」について紹介します。 WordPress脆弱性診断の4つの方法とその特徴 WordPressサイトの安全性を確保するためには、定期的な脆弱性診断が欠かせません。ここでは、WordPressの脆弱性を診断するための主な方法をご紹介します。 ①「WordPress標準機能」と「プラグイン」を活用した簡易診断 WordPressには、サイトの健全性をチェックする標準機能が備わっています。「サイトヘルス」と呼ばれるこの機能は、管理画面の「ツール」メニューから簡単にアクセスできます。 サイトヘルスでは、WordPressのバージョン、PHPのバージョン、データベースの状態など、基本的なセキュリティ項目を確認できます。また、セキュリティに特化したプラグインを利用することで、より詳細な診断が可能です。例えば、「Wordfence Security」というプラグインは、WordPress本体、テーマ、プラグイン、マルウェア、不正なURLなど、多岐にわたる項目をスキャンします。 これらの方法は手軽で、定期的なチェックに適していますが、高度な脆弱性や最新の脅威に対しては十分でない場合があります。 ②「無料オンラインツール」による脆弱性チェック オンラインで利用できる無料の脆弱性診断ツールも多数存在します。例えば、Sucuri社が提供する「Sitecheck」は、URLを入力するだけで簡単に診断を行えます。 このようなツールは、マルウェアの検出やブラックリスト登録の確認など、基本的なセキュリティチェックを行います。また、「WPScan」というオープンソースの診断ツールもあります。これは主にコマンドラインで操作しますが、WordPress本体、プラグイン、テーマの脆弱性を包括的にチェックできます。 無料ツールは手軽に利用できる反面、診断範囲が限定的であったり、最新の脆弱性情報に対応していない場合があります。 ③「専門業者」による包括的な脆弱性診断サービス より高度で包括的な脆弱性診断を行うには、専門業者によるサービスを利用するのが効果的です。これらのサービスでは、WordPress本体だけでなく、プラグイン、テーマ、サーバー設定まで詳細に診断します。専門業者による診断の利点は、以下の通りです。 最新の脆弱性情報に基づいた診断 人間の専門家による精査と誤検知の排除 カスタマイズされた部分の脆弱性も検出可能 詳細なレポートと対策提案の提供 例えば、当社では単なる脆弱性診断だけでなく「ソースコード診断」といった、より守備範囲が広く、深い脆弱性診断も可能です。 ④ネットワークやアプリケーションレベルの高度な診断 WordPressサイトのセキュリティを総合的に確保するには、ネットワークレベルやアプリケーションレベルでの脆弱性診断も重要です。高度な診断が重要な理由は、WordPressサイトが単独で動作しているわけではないからです。 ネットワークレベルの診断では、WordPressを取り巻く環境全体のセキュリティを評価し、潜在的な攻撃経路を特定できます。 一方、アプリケーションレベルの診断では、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング(XSS)など、通常のツールでは見逃される可能性のある脆弱性を詳細に検出できます。 専門的な知識が必要となりますが、このような方法でより深層的なセキュリティリスクを発見できる可能性が高まります。WordPressの脆弱性診断は、サイトの規模や重要度に応じて適した方法を選ぶことが大切です。 また、簡易的な診断から始め、必要に応じてより高度な診断方法を検討することがおすすめです。定期的な診断と素早い対策により、WordPressサイトの安全性を高めることができます。 WordPress脆弱性診断後の具体的な5つの対策 脆弱性診断を実施した後は、発見された問題点に対して素早く適した対策を取ることが重要です。ここでは、WordPressサイトのセキュリティを強化するための具体的な対策について解説します。 ①WordPress本体を最新バージョンに更新する WordPress本体を最新バージョンに保つことは、セキュリティ対策の基本中の基本です。脆弱性診断で古いバージョンの使用が指摘された場合、速やかにアップデートを行いましょう。アップデートの手順は以下の通りです。 WordPressの管理画面にログインする 「更新」メニューを選択する 「今すぐ更新」ボタンをクリックする アップデート後は、サイトの動作に問題がないか確認することを忘れずに。 ②プラグインとテーマは常に更新・最適化する プラグインやテーマの脆弱性も、サイトのセキュリティを脅かす大きな要因となります。診断結果に基づき、以下の対策を実施しましょう。 使用中のプラグインとテーマを最新バージョンに更新する 長期間更新されていないプラグインは、代替品への移行を検討する 使用していないプラグインやテーマは完全に削除する 更新の際は、事前にバックアップを取得し、更新後の動作確認を必ず行ってください。 ③PHPバージョンアップデートでセキュリティを強化する WordPressを動作させるPHPのバージョンも、セキュリティに大きく影響します。古いPHPバージョンを使用していると指摘された場合、以下の手順で対応します。 ホスティング管理画面でPHPバージョンを確認する 最新の安定版PHPバージョンに更新する 更新後、WordPressサイトの動作を綿密にチェックする PHPのアップデートは、サイトの互換性に影響を与える可能性があるため、慎重に行う必要があります。 ④不要なプラグインは削除する 使用していないプラグインは、攻撃の糸口となる可能性があります。以下の基準で不要なプラグインを特定し、削除しましょう。 長期間使用していないプラグイン 機能が重複しているプラグイン 開発が停止しているプラグイン プラグインを削除する際は、サイトの機能に影響がないか十分に確認してください。 ⑤強固なパスワード設定と二要素認証の導入 脆弱性診断で指摘されることの多い項目の一つが、パスワードの強度です。以下の対策を実施しましょう。 管理者アカウントを含む全ユーザーのパスワードを、長く複雑なものに変更する パスワードマネージャーを使用して、安全に管理する 二要素認証を導入し、追加のセキュリティレイヤーを設ける 二要素認証の導入には、Google AuthenticatorやAuthyなどのプラグインが利用できます。これらの対策を実施することで、WordPressサイトのセキュリティは大幅に向上します。 しかし、セキュリティ対策は一度行えば終わりというものではありません。定期的な脆弱性診断と対策の見直しを行うことで、常に安全なサイト運営を心がけましょう。 実は、費用対効果がもっとも高いのは、専門業者による脆弱性診断サービス WordPressサイトのセキュリティ対策において、多くの運営者が見落としがちな、しかも最も費用対効果の高い方法があります。それは、「専門業者」による包括的な脆弱性診断と継続的なサポートを活用することです。 一見するとコストがかかるように思えますが、長期的な視点で見ると、これが最も効果的な投資となる可能性が高いのです。その理由を見ていきましょう。 無料ツールだけでは限界がある 無料の脆弱性診断ツールやプラグインは、手軽でコストがかからないため多くの運営者に利用されていますが、限界があります。最新の脅威や複雑な脆弱性を検出できなかったり、誤検知が多発することもあります。 また、具体的な対策が提示されないため、十分なセキュリティ対策が取れず、重大な脆弱性が残るリスクが高まります。 自社での対策では、リスクが解消されにくい 無料ツールでは脆弱性対策に限界があり、自社で対策を試みたとしても不十分な対応では効果が十分に得られません。これでは、かけた労力やコストが無駄になる可能性が高く、結果として大規模な被害を引き起こすリスクも考えられます。 専門業者の脆弱性診断は、より高度な診断が受けられるだけでなく、継続的な監視と更新、インシデント対応のサポートも受けられます。専門家に診断を依頼することで、リスクを軽減し、より効果的な対策が実現できるため、長期的には最適な選択となります。 「業務負荷の削減」も実現できる 専門業者にセキュリティ対策を委託することで、内部のITチームや運営者の業務負荷を軽減し、セキュリティに費やす時間やリソースを削減できます。 結果として、業務に集中できるだけでなく、専門知識が不要になり、最新のセキュリティ情報を持つプロフェッショナルからのサポートも受けられるため、効率的な運営が可能です。 脆弱性対策は、「保険のようなもの」であるため、どこまでコストをかけるべきかと悩みがちです。そのため、できれば自社で済ませたいと考えがちですが、中途半端な対応では、リスクを解消できません。 本格的に対策を考えるのであれば、専門業者に任せましょう。 まとめ:WordPressはもっとも効果が高い専門業者による脆弱性診断がおすすめ 本記事では、WordPressの脆弱性リスク、診断方法、そして効果的な対策について詳しく解説しました。特に、無料ツールでは限界があるため、専門業者による漏れのない脆弱性診断が最適です。 アイ・エフ・ティでは、15年以上の診断実績を持つプロフェッショナルチームが、お客様のWordPressサイトを徹底的に診断し、最適な対策を提案いたします。 業界No.1の診断ツール「Vex」を使用し、高精度かつ迅速な診断を実現。さらに、初回診断から3カ月以内の再診断を無料で提供し、継続的なセキュリティ強化をサポートします。 お客様のWordPressサイトを安全に保ち、ビジネスを守るため、ぜひアイ・エフ・ティの脆弱性診断サービスをご利用ください。詳細は弊社公式サイトをご覧いただくか、お気軽にお問い合わせください。今すぐ、あなたのサイトのセキュリティを強化する第一歩を踏み出しましょう。

ECサイトのセキュリティ強化のポイントとは?EC特有の脆弱性から見た対策を解説 | プラットフォーム別対策

ECサイトのセキュリティ強化のポイントとは?EC特有の脆弱性から見た対策を解説

日本サイバー犯罪対策センター(JC3)の報告によると、2023年には悪質なECサイトに関する通報が前年の1.6倍、実に4万7278件にまで跳ね上がりました。この右肩上がりの傾向は2020年から続いてます。 さらに深刻なのは、経済産業省が明らかにした2023年のクレジットカード不正利用被害額です。その被害額はなんと541億円にのぼり、この数字がECサイトにおけるセキュリティ対策の緊急性を如実に示しています。 こうした危機的状況を受け、政府も動き出しました。2024年度末までにECサイトの脆弱性診断が義務化されることが決定したのです。 では、ECサイト運営者の皆さんは、具体的にどんな対策を講じるべきなのでしょうか? 本記事では、実際の被害事例、脆弱性の種類とその強化方法などを詳しく解説していきます。一緒に、安全なEC運営への道筋を探っていきましょう。 「ECサイトの脆弱性診断の義務化」については、下記記事で詳しく解説しておりますので、あわせてご覧ください。 出典:悪質なショッピングサイト等に関する統計情報(2023年上半期)(日本サイバー犯罪対策センター(JC3)) ECサイトで起きた実際のセキュリティ被害事例 まずは実際に起こった、被害事例を見てみましょう。 2022年5月、衣料品メーカーのECサイトで重大な事態が発生しました。不正アクセスにより、最大16,093件の顧客クレジットカード情報が流出したのです。原因は、決済システムの脆弱性でした。 2021年11月には、大手アパレル企業のECサイトで約25万件の個人情報が流出する事件が起きました。不正アクセスにより、氏名、住所、電話番号などの情報が漏洩しました。 さらに2022年3月、決済サービス会社のシステムが攻撃を受け、最大46万件ものカード番号やセキュリティコードが流出するという重大な事態に発展しました。この事例は、自社システムだけでなく外部サービスの安全性確保も重要だと教えてくれます。 ここで注目すべきは、従業員数10名以下の小規模企業も被害を受けているという点です。つまり、企業の規模に関係なく、誰もが攻撃のターゲットになりうるのです。 これらの事例は、ECサイトのセキュリティ対策の重要性を明確に示しています。定期的な脆弱性診断の実施や、最新のセキュリティ技術の導入は、もはや選択肢ではなく必須と言えるでしょう。 セキュリティの具体的な強化ポイント ECサイトのセキュリティを強化するために、初心者の方にもわかりやすい形で、ECサイト全般に適用できる基本的なセキュリティ強化策を具体的に解説します。 まずは自社サイトの脆弱性を特定する まず自社サイトの脆弱性を特定することが重要です。 そのために、専門的な脆弱性診断を実施し、潜在的なリスクを明らかにしましょう。具体的な診断サービスの選び方については、後ほど詳しく解説します。 認証システムの強化 多要素認証(MFA)の導入:SMSコードや認証アプリを使った追加の認証を導入しましょう。 強固なパスワードポリシーの策定:長くて複雑なパスワードを推奨し、定期的な変更を促しましょう。 ECサイトの安全性を守るうえで、ユーザー認証は欠かせません。不正アクセスを防ぐためには、パスワードに加えて追加の認証ステップを導入する「多要素認証(MFA)」が効果的です。例えば、ログイン時にSMSコードを使った認証を追加することで、より安全性を高めることができます。 また、ユーザーには強力なパスワードを設定してもらうようにし、一定の文字数や複雑さを求めることも大切です。定期的にパスワードを変更するよう促すことも、アカウントの保護につながります。 データ暗号化の徹底 SSL/TLSの適切な実装:サイト全体の通信を暗号化し、安全なデータのやり取りを確保しましょう。 データベース内の機密情報の暗号化:顧客情報や決済情報を暗号化し、安心して利用できる環境を提供しましょう。 顧客の個人情報や決済情報を守るために、データを暗号化することは非常に重要です。まず、サイト全体でSSL/TLSを導入して通信を暗号化することで、外部からの盗聴や改ざんを防ぐことができます。 さらに、データベースに保存される顧客情報も暗号化しておくと、万が一の侵害時にも情報が流出するリスクを減らせます。 ソフトウェアの定期的な更新 CMSやプラグインのアップデート:定期的に更新し、脆弱性をなくしましょう。 サーバーソフトウェアの更新:ウェブサーバーやデータベースサーバーも常に最新の状態に保ちましょう。 使っているソフトウェアやプラグインに脆弱性があると、攻撃を受ける可能性が高まります。そのため、CMSやプラグインを最新のバージョンにアップデートし、既知の問題を修正することが大切です。 また、ウェブサーバーやデータベースサーバーなども常に最新の状態に保ち、セキュリティパッチを適用しておくことでリスクを軽減できます。 アクセス制御の強化 不要なポートの閉鎖:使っていないポートは閉じてリスクを減らしましょう。 ファイアウォールの適切な設定:許可されたアクセスのみを通過させ、安全性を高めましょう。 外部からの不正なアクセスを防ぐためには、アクセス制御が重要です。例えば、サーバーで使用していないポートは閉じておき、不必要なリスクを減らすことが効果的です。 また、ファイアウォールを使って許可されたIPアドレスやポートのみ通過させるように設定することで、攻撃からサイトを守ることができます。 ログ監視とインシデント対応 サーバーログの定期的な監視:異常を早期に発見し、迅速に対応しましょう。 インシデント対応策の策定:対応手順を事前に準備し、トラブル発生時に素早く対処できるようにしましょう。 異常な活動を早く発見して対応するためには、ログを定期的に監視することが有効です。アクセスログやエラーログを確認することで、不審な動きを見逃さずに済みます。 また、セキュリティインシデントが発生したときにすぐ対応できるよう、事前に対応手順を決めておくと安心です。 ECサイト特有の脆弱性4つとその対策法 ECサイトは、一般的なWebサイトとは一線を画す独自の脆弱性を抱えています。ここでは、ECサイトに特有の脆弱性を取り上げ、それぞれに対する効果的な対策方法を詳しくご紹介します。 カート機能の脆弱性 カート機能は、ECサイトの心臓部とも言える機能です。しかし同時に、不正利用の格好のターゲットにもなりやすいのです。主な問題は、価格操作や数量改ざんによる不正購入。これらの脆弱性に対しては、サーバーサイドでの厳密な価格・数量の検証が欠かせません。 購入プロセスの各段階で、サーバー側で価格と数量を再確認 不正な変更を即座に検知・ブロックする仕組みの整備 トランザクション管理の徹底 具体的には、購入プロセスの各段階で、サーバー側で価格と数量を再確認し、不正な変更を即座に検知・ブロックする仕組みを整えることが重要です。また、トランザクション管理を徹底することで、より安全な購買環境を構築できます。 決済システムの脆弱性 クレジットカード情報の漏洩や不正決済は、ECサイト運営者にとって悪夢のような事態です。この問題に対処するには、まずPCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)への準拠が大前提となります。 クレジットカード情報を直接取り扱わないトークン化技術の導入 3Dセキュアなどの多層的な認証システムの実装 クレジットカード情報を直接取り扱わないトークン化技術の導入が有効策となります。さらに、3Dセキュアなどの多層的な認証システムを実装することで、不正利用のリスクを大幅に軽減できます。 アカウント関連の脆弱性 アカウントの乗っ取りやポイントの不正利用は、顧客の信頼を根底から揺るがす重大な問題です。 多要素認証の導入 ログイン時の異常を即座に検知するシステムの実装 ポイント制度における1日あたりの利用上限設定 この脆弱性への対策として、多要素認証の導入が効果的です。また、ログイン時の異常を即座に検知するシステムを実装し、不審なアクセスを早期に発見・対処することが重要です。ポイント制度を設けている場合は、1日あたりの利用上限を設定するなど、万が一の不正利用時でも被害を最小限に抑える仕組みづくりが求められます。 これらの対策を組み合わせることで、万が一の不正利用時でも被害を最小限に抑える堅固な防衛線を築けます。 在庫管理システムの脆弱性 在庫数の改ざんや架空在庫による詐欺行為は、ECサイトの信頼性を著しく損なう問題です。 リアルタイムで在庫を管理するシステムの導入 定期的な在庫監査の実施 異常な在庫変動を自動的に検知するシステムの導入 これらの脆弱性に対しては、リアルタイムで在庫を管理するシステムの導入と、定期的な在庫監査の実施が有効です。さらに、異常な在庫変動を自動的に検知するシステムを導入することで、不正操作の早期発見と迅速な対応が可能になります。 これらの脆弱性に効果的に対処するには、ECサイト特有のセキュリティ診断を定期的に実施し、常に最新の脅威に対応した対策を講じることが重要です。同時に、ECサイトの運営者自身がセキュリティ意識を高め、継続的な学習を怠らないことも、安全なEC運営の鍵となります。   主要ECプラットフォームのセキュリティ対策:Shopify vs カラーミー ECサイトを立ち上げる際、プラットフォームの選択は安全性に大きく影響します。ここでは、主要なプラットフォームのセキュリティ対策を見ていきましょう。 Shopifyは、セキュリティ面で高い評価を受けています。PCI DSS Level 1認証を取得し、全データを暗号化して保存するなど、強固なセキュリティ施策を実施しています。特筆すべきは、24時間365日体制のセキュリティ監視と、ホワイトハッカーによる脆弱性診断プログラムです。これにより、潜在的な脅威にも迅速に対応できる体制を整えています。   一方、カラーミーショップは独自の視点からセキュリティを強化しています。独自開発のセキュリティ監視システムを導入し、不正アクセスを即座に検知・遮断する仕組みを構築。さらに、クレジットカード情報の非保持化を実現し、PCI DSSに準拠した対策を徹底しています。   各プラットフォームには特徴があり、一概にどれが最適とは言えません。詳細な比較は別の記事でご紹介しますので、自社のニーズに合わせて選択してください。 ECサイトの脆弱性診断サービス選び方|種類を知る! ECサイトのセキュリティ診断サービスの選択肢は多岐にわたり、自社に最適なものを見極めるのは簡単ではありません。まずは、診断サービスの種類を理解することから始めましょう。 主に以下の3種類があります。 手動診断:セキュリティ専門家が直接システムを検査 自動診断:専用ツールで自動的に脆弱性をスキャン ハイブリッド診断:手動と自動を組み合わせた方法 それぞれに長所と短所があり、自社のニーズや予算に応じて選択が必要です。ただし、コストだけで判断するのは危険です。安さに惹かれて質の低いサービスを選んでは元も子もありません。 信頼できるプロバイダを見極めるポイントとしては、業界での実績、診断レポートの質、専門家の在籍状況、最新の脅威への対応力などが挙げられます。 適切なサービスを選ぶことで、ECサイトの弱点を効果的に洗い出し、的確な対策を打つことができます。自社の安全性向上のため、じっくりと検討を重ねましょう。 効果的に脆弱性診断を実施するコツと管理のポイント 適切な脆弱性診断サービスを選んだ後は、その診断をいかに効果的に実施し、管理するかが重要になってきます。診断の実施と結果の活用次第で、ECサイトのセキュリティレベルは大きく変わります。ここでは、セキュリティのプロたちが推奨する4つの実践的な方法をご紹介します。 1.いつ、どのくらいの頻度で診断すべき?最適なタイミング 定期的かつ計画的なタイミングでの診断が肝心です。四半期ごとの包括的な診断を基本としつつ、サイトの大幅更新や新機能追加時には必ず追加診断を行いましょう。また、セキュリティ脅威の急激な変化時には臨時診断の実施も検討すべきです。 2.脆弱性が見つかったら?優先順位をつけた迅速な対応を 発見された脆弱性は、深刻度に応じて優先順位をつけ、計画的かつ迅速に対処します。高リスクは即座に、中リスクは計画的に修正を行いましょう。低リスクと判断されたものも油断せず、定期的に再評価し、必要に応じて対策を講じることが大切です。 3.網羅的な診断範囲の設定で見落とし漏れを防ぐ ECサイトの全ての重要部分を診断対象に含めることが大切です。Webアプリ、データベース、ネットワーク、クラウド環境など、構成要素を見逃さないように注意しましょう。新システムや機能も忘れずに。外部からの攻撃だけでなく、内部からの不正アクセスの可能性も視野に入れておくべきです。 4.診断結果を活かす:効果的な管理と報告の仕組みづくり 結果はセキュリティチーム内で共有し、定期的に経営層にも報告することが重要です。過去の結果との比較分析で対策効果を測定しましょう。さらに、診断結果を基に従業員向けセキュリティ教育を行えば、組織全体のセキュリティ意識向上にもつながります。 これらの方法を実践することで、ECサイトの安全性を大幅に高めることができます。 セキュリティ診断は、ECサイトの健康診断のようなものです。定期的に実施することで、潜在的な問題を早期に発見し、対処できます。自社の大切な資産を守るため、今すぐにでもアクションを起こしてみてはいかがでしょうか。 効果的なECサイトのセキュリティ強化のため、早めに脆弱性診断を! ECサイトのセキュリティ対策は、ビジネスの成功と顧客の信頼を支える柱です。本記事では、増加するサイバー攻撃の脅威、ECサイト特有の脆弱性とその対策、効果的なセキュリティ診断の実施方法について詳しく見てきました。これらの課題に適切に対応するには、専門的な知見と豊富な経験が欠かせません。 アイ・エフ・ティの脆弱性診断サービスは、このニーズに応える選択肢の一つです。15年以上の実績を持つ診断員が、個々のお客様のニーズに合わせたソリューションを提案します。診断ツール「Vex」を活用し、Webとシステムだけでなく、人的要因も含めた総合的な脆弱性対策をサポートします。 セキュリティに不安を感じている方、相談から始めたいとお考えの方も歓迎です。お気軽にご連絡ください。皆様のECサイトの安全な運営をお手伝いします。 弊社脆弱性診断サービスの特徴はこちら  

ECサイトの脆弱性診断が義務化!!運営者の対策とあわせてやるべきこととは? | プラットフォーム別対策

ECサイトの脆弱性診断が義務化!!運営者の対策とあわせてやるべきこととは?

近年のサイバー攻撃の増加により、個人情報漏洩やサービス停止といった深刻な被害が相次いでいます。こうした状況を受け、経済産業省はECサイトに対する「脆弱性診断」の義務化を推進しています。2024年度末を目標に義務化が実施される予定です。 この記事では、ECサイト運営者の皆様が抱える不安を解消し、スムーズに必要な対策を進められるよう、わかりやすく情報をまとめました。具体的には、以下のポイントを詳しく解説します。 脆弱性診断義務化の背景 義務化が必要とされる理由と、その背後にあるサイバーセキュリティの課題について解説します。 対象となるECサイトの条件 義務化が適用される範囲や具体的な対象について明確にします。 対応方法とプロセス 診断の進め方や具体的な準備、外部ツール・業者の選び方を詳しく説明します。 実施にかかるコストや期間 診断を行う際に必要な費用や時間の目安を示します。 それでは詳しく見ていきましょう。 ECサイトの脆弱性診断義務化の背景と対象サイト ECサイトのセキュリティを取り巻く環境は、大きな変化を迎えています。オンラインショッピングが普及する一方で、運営者が抱えるリスクや課題も増加しています。 こうした状況を踏まえ、経済産業省はECサイトにおける「脆弱性診断」を義務化し、より安全なオンライン環境を構築する取り組みを推進しています。 義務化の背景:サイバー攻撃が増える中で求められる対策 近年、ECサイトを狙ったサイバー攻撃が急増しています。 総務省の調査結果によると、平成28年から令和2年にかけて不正アクセス件数が急増しており、その大半が全国の中小企業で発生しています。 不正アクセスや個人情報の漏洩、クレジットカード情報の悪用といった被害は後を絶たず年々増加傾向にあり、2023年にはクレジットカード不正利用による被害総額が前年比で20%増加し、541億円に達したとの報告があります。 このような状況を受け、経済産業省と独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、ECサイトのセキュリティ対策を強化するため、2023年3月に、「ECサイト構築・運用セキュリティガイドライン」を策定しました。 このガイドラインは、ECサイトを構築・運用する中小企業向けに、必要なセキュリティ対策とその実践方法をまとめたものです。 出典:「ECサイト構築・運用セキュリティガイドライン」を公開しました(経済産業省) 出典:ECサイト構築・運用セキュリティガイドライン(IPA) 概要:対象サイトや施行時期は?罰則はあるの? 脆弱性診断義務化の内容と対象範囲の主な内容は以下の通りです。 対象サイト 個人情報やクレジットカード情報を取り扱うすべてのECサイトが対象となります。これは、小規模なサイトも例外ではなく、規模の大小を問わず適用されます。 施行時期 2024年度末を目標に義務化が実施される予定です。運営者はそれまでに診断体制を整える必要があります。 診断の実施方法 外部の専門機関や認定されたツールを活用して診断を行うことが強く推奨されています。また、診断は一度実施するだけでは不十分であり、定期的なチェックを継続することが重要です。 罰則 現時点では義務化に違反した場合の具体的な罰則規定は設けられていないものの、将来的には厳しい罰則が導入される可能性があります。ただし、2022年に改正された個人情報保護法では、情報漏洩が発生した場合の罰則が強化されました。この改正により、違反した企業には最大1億円の罰金が科される可能性があります。 このため、脆弱性診断を実施しないことは間接的に法的リスクを高める要因にもなります。 脆弱性診断が重要な理由 セキュリティ対策の一環として、脆弱性診断は重要な役割を果たします。これを実施せず放置することで、サイト運営者にとって大きなリスクを招く可能性があります。一方で、診断を行うことにより得られるメリットも数多く存在します。 放置することで顧客情報の漏洩や事業停止につながる 脆弱性をそのまま放置すると、ECサイトは大きなリスクにさらされます。 もっとも懸念されるのは、顧客情報やクレジットカード情報の漏洩です。不正アクセスやサイバー攻撃によって、これらの情報が外部に流出すれば、顧客の信頼を失うだけでなく、サイトの信用も大きく損なわれます。 また、情報漏洩が個人情報保護法に違反すると判断されれば、罰則が適用される可能性もあり、最悪の場合には最大1億円の罰金が科されることもあります。 さらに、脆弱性を放置することで、サイトが停止に追い込まれるリスクも高まります。サイバー攻撃によるシステム障害やデータ改ざんが発生すれば、サービスが利用できなくなり、売上の大幅な損失や復旧にかかる多額のコストが避けられません。このような事態は、短期的な影響だけでなく、長期的な事業の成長にも悪影響を及ぼします。 脆弱性診断はもはや必須要素に 現在、脆弱性診断はECサイト運営者にとって必須のセキュリティ対策となりつつあります。その背景には、業界全体で求められる基準の厳格化や、取引先からの具体的な要求があるからです。 たとえば、クレジットカード業界では「PCI DSS」というセキュリティ基準が事実上の業界標準として確立されています。この基準を満たすためには、脆弱性診断の実施が不可欠であり、多くの企業がこの対応を求められています。 さらに、大手企業や公的機関との取引では、脆弱性診断を実施していることを条件に指定されるケースが増えています。「診断を行い、その結果を証明する報告書を提出すること」が取引条件として設定されることもあり、これに応じられない場合、取引の機会を逃してしまう可能性もあります。 診断の義務化とあわせてやるべきこと 前述の通り、2024年度末までにECサイトの脆弱性診断が義務化される見込みです。ここでは、すぐに始められる重要な対策を6つご紹介します。これらの対策を実施することで、サイトの安全性を高め、お客様の信頼を得ることができるでしょう。 1. セキュリティポリシーを策定する まずは、自社のセキュリティポリシーを作ることから始めましょう。 経済産業省が公開している「ECサイト構築・運用セキュリティガイドライン」を参考にすると良いでしょう。ポリシーができたら、全従業員にしっかり周知することが大切で、会社全体でセキュリティ意識を高めるようにしてください。 出典:『ECサイト構築・運用セキュリティガイドライン | 情報セキュリティ | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構』 2. 「認証システムの強化」でアカウント乗っ取りを防ぐ ユーザーアカウントを守るため、認証システムを強化しましょう。二要素認証の導入や、パスワードポリシーの見直しなどが効果的です。お客様の大切な情報を守るため、この対策は欠かせません。 3. 「データ暗号化の徹底」で情報漏洩リスクを最小限に お客様の個人情報やクレジットカード情報などの重要データは、必ず暗号化して保存しましょう。万が一の情報流出時でも、暗号化されていれば被害を最小限に抑えられます。お客様の信頼を守るため、この対策は絶対に怠らないでください。 4. 「ソフトウェアの更新」で既知の脆弱性をなくす ECサイトで使用しているソフトウェアやプラグインは、常に最新の状態に保つことが重要です。アップデートを怠ると、既知の脆弱性を攻撃されるリスクが高まります。定期的な更新作業を習慣づけましょう。   脆弱性診断の具体的な実施方法 では、具体的にどんなことをすればいいのか、ここでは、脆弱性診断の内容やコスト、ツール・業者選定について見ていきましょう。 脆弱性診断の内容 脆弱性診断を初めて行う場合、大きく分けて以下のステップで進みます。 診断対象の特定 まず、自社サイトのどの部分を診断対象とするかを明確にします。例えば、ログインページや購入フローのページ、外部連携APIなど、リスクが高い箇所を優先的に診断します。 診断ツールや外部業者の選定 次に、信頼性の高い診断ツールや専門業者を選びます。専門業者を利用する場合は、対応範囲や実績を確認することが重要です。 診断の実施 診断では、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング(XSS)といった脆弱性がないかをチェックします。この過程で生成された診断レポートを基に、リスクを特定します。 結果に基づく対応 診断の結果、見つかった脆弱性に対しては速やかに修正を行います。これにより、攻撃リスクを未然に防ぐことが可能です。 診断の具体的な流れについて詳しく知りたい場合は、以下の記事をご覧ください。 診断にかかるコストや期間 脆弱性診断を実施する際、費用や所要時間は診断範囲や診断方法によって異なります。 費用の目安としては、一般的な診断では、数十万円から数百万円程度の費用がかかることが多いです。診断範囲が広い場合や、専門業者に依頼する場合は、さらに高額になる可能性があります。 所要時間の目安としては、基本的な診断であれば、1週間から2週間程度で完了するケースが一般的です。ただし、規模の大きいサイトや複雑なシステムを対象とする場合は、さらに時間がかかることがあります。 診断ツールや外部業者の選び方 脆弱性診断を行うには、適切なツールや外部業者を選ぶことが重要です。以下のポイントを参考に選定を行いましょう。 診断ツール 自社で診断を行う場合は、使いやすさや信頼性を基準にツールを選びます。多くの企業が利用しているツールには、自動診断機能や詳細なレポート生成機能が含まれており、効率的に診断を進めることができます。 外部業者 専門業者に依頼する場合は、これまでの実績や信頼性、対応可能な診断範囲をしっかり確認してください。診断だけでなく、結果に基づく改善案を提供してくれる業者を選ぶと効果的です。 業者の選定方法については、以下の記事で解説しています。 「ツール+手動」のハイブリッド診断でECサイトを守る ECサイトにおける脆弱性診断の義務化は、単なるセキュリティ強化の一環ではなく、業界標準や法的な基準を守るための必須対策として位置づけられています。本記事では、その背景やリスク、診断を実施することの重要性について詳しく解説しました。 当社でもプロの診断員の目と技術と、各種セキュリティガイドライン規格で診断しています。 中でも、ハイブリッドWebアプリケーション脆弱性診断は、自動診断ツールと診断員による手動診断を組み合わせることで、クイックWebアプリケーション診断では確認のできない診断項目も対象に網羅的で確実性の高い脆弱性診断サービスです。 「ツール診断+手動診断」を組み合わせることでツール診断だけでは発見が困難な脆弱性を中心に調査することで、Webに対する脆弱性を網羅的に検出します。 万一のために、潜在的なリスクも見逃したくない 第三者による的確なセキュリティ評価が欲しい クレジットカードや口座番号などの機密情報を必ず守りたい 上記のようにお考えの方は、一度ご相談ください。    

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