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無料でも十分?WordPressの脆弱性診断ツール10選!選び方から注意点まで解説 | WordPress

無料でも十分?WordPressの脆弱性診断ツール10選!選び方から注意点まで解説

「脆弱性診断ツール」と一口に言っても、使用したことがなけば 「本当に信頼できるの?」 「無料でも十分?」 「自分のサイトに必要な機能は備わっているの?」 など、疑問や不安も多いはずです。 この記事では、WordPressに特化した脆弱性診断ツールを紹介し、徹底比較します。 WordPressの脆弱性診断ツールを選ぶ際のポイントや無料版と有料版の違い、使用時の注意点も解説しています。   そもそも、自社サイトに脆弱性診断が必要か?の判断基準を下記で紹介していますので、あわせてご覧ください! なぜWordPressは狙われる?脆弱性診断が必要な理由 世界中で多くの方々に利用されているWordPressですが、実はサイバー攻撃の標的になりやすいという側面もあります。 なぜWordPressが狙われやすいのか、主な理由は以下の通りです。 圧倒的なシェア: 多くのサイトで利用されているということは、1つの脆弱性を突くだけで、膨大な数のサイトに影響を与えられる可能性があります。攻撃者にとって、魅力的な攻撃対象です。 オープンソースであること: WordPressはソースコードが公開されているため、攻撃者も脆弱性を発見しやすい状態にあります。 セキュリティ対策が不十分なプラグインの存在: WordPressの機能を拡張するプラグインの中には、セキュリティ対策が十分に施されていないものも存在します。 しかし、これらはWordPress自体の脆弱性を示すものではありません。 多くの場合、問題はWordPressを利用する側の対策不足にあると考えられます。 例えば、古いバージョンを使い続けていたり、安全性が確認されていないプラグインやテーマを利用していたりすることが挙げられます。 脆弱性を放置すると、サイト改ざん、情報漏洩、マルウェア感染といった深刻な被害につながるリスクがあります。 こういった理由から、WordPressを安全に利用するためには、定期的な脆弱性診断が欠かせません。 WordPress脆弱性診断ツールとは?無料でも十分? 「脆弱性診断ツール」とは、その名のとおり、Webサイトやアプリケーションに潜むセキュリティ上の弱点(脆弱性)を検出するソフトウェアやサービスのことです。 WordPressは、アップデートなどの管理に手間がかかることもありますが、脆弱性診断ツールを利用すれば、簡単な操作で脆弱性を発見し、具体的な対策まで把握できます。 専門知識が少ないフリーランスの方や、セキュリティ担当者がいない中小企業など、組織や個人に幅広く活用されています。 WordPress脆弱性診断ツールにも、無料版と有料版があり、それぞれ異なる特徴を持っています。 ただ、結論からお伝えしておくと、 無料ツールだけでは、WordPressサイトのセキュリティ対策は十分ではない ということです。   無料版と有料版の主な違いを以下の表にまとめます。 特徴 無料版 有料版 コスト 無料 月額料金または年間料金が発生 診断範囲 基本的な脆弱性 より高度で広範囲な脆弱性 サポート体制 基本的にサポートなし(またはコミュニティ頼り) 専門家/公式サポートチームによる対応 レポート機能 限定的 詳細なレポート機能、カスタマイズ可能なレポート 更新頻度 不定期(コミュニティによる場合が多い) 定期的なアップデートで最新の脅威に対応 無料ツールの特徴 無料で利用できるWordPress脆弱性診断ツールは、予算が限られている場合や、まずはお試しで脆弱性診断を行いたい個人ブロガーや小規模サイト運営者の方に適しています。 コストを抑えつつ基本的な脆弱性診断ができる点がメリットですが、以下の点に注意が必要です。 検出できる脆弱性の範囲が限られている 最新の脆弱性に対応していない場合がある サポート体制が十分でないことが多い そのため、無料ツールだけでWordPressサイトのセキュリティ対策を万全にすることは難しい、と認識しておきましょう。 より高度なセキュリティ対策や、未知の脆弱性への対策には、有料ツールや専門家による診断を依頼する必要があります。 有料ツールの特徴 有料のWordPress脆弱性診断ツールは、無料版にはない機能を備えていることが多く、特に高精度な診断やサポートが必要な場合に適しています。 例えば、WordPressサイトでECサイトを運営しており、顧客の個人情報やクレジットカード情報を取り扱うような場合、あるいは企業サイトなど高い信頼性が求められる場合には、有料ツールの導入が必須と言えます。 有料ツールは、詳細なレポートや専門家によるサポートだけでなく、脆弱性の自動修正機能やWAF(Web Application Firewall)連携など、より高度なセキュリティ対策を提供している場合もあります。 WordPressサイトの重要度が高い場合や、高度なセキュリティ対策が求められる場合は、有料版の導入、もしくは専門家への依頼を検討することをおすすめします。 WordPress脆弱性診断ツールを選ぶポイント WordPressの脆弱性診断ツールを選ぶ際には、以下の点を考慮すると良いでしょう。 診断項目の精度は十分か 予算に見合ったコストパフォーマンスか サポート体制は充実しているか 業務規模や将来的な拡張性に対応できるか 他のセキュリティツールと連携できるか 上記のポイントを意識しながら、「診断要件」「運用要件」「予算やセキュリティ要件」といった視点から、自社に必要な機能を備えたツールを選ぶことが大切です。 詳しくは下記の記事で解説しています。 【無料アリ】WordPressの脆弱性診断ツール10選 All In One WP Security & Firewall All In One WP Security & Firewallは、WordPressのセキュリティ対策を総合的に強化できる多機能プラグインです。 ファイアウォール、ログイン試行回数制限、ブルートフォース攻撃対策、データベースセキュリティ、ファイルシステムセキュリティなど、豊富な機能を備えています。 無料でありながら高機能であるため、多くのWordPressユーザーに利用されています。 ただし、多機能である分、設定項目が多く、WordPress初心者には少し使いにくいかもしれません。 項目 内容 種類 プラグイン 特徴 ファイアウォール、ログイン保護、データベース/ファイルシステムセキュリティなど、多岐にわたるセキュリティ機能 向いているユーザー WordPressサイト全体のセキュリティを包括的に強化したい方、多機能なセキュリティ対策を求める方 コスト 無料 All In One WP Security & Firewall公式サイト WPSEC (Online WordPress Security Scan) WPSEC (Online WordPress Security Scan) は、オンラインで手軽にWordPressサイトの脆弱性を診断できるツールです。 サイトのURLを入力するだけで、既知の脆弱性、設定ミス、古いバージョンのWordPressやプラグインの使用などを検出します。 プラグインのインストールが不要で、Webブラウザ上で結果を確認できるため、非常に手軽に利用できます。 無料版では基本的な診断が可能ですが、有料版にアップグレードすると、さらに詳細な脆弱性スキャン、API連携、プラグインとテーマのセキュリティチェックなど、より高度な機能を利用できます。 ただし、オンラインスキャンであるため、診断範囲は限定的です。より詳細な診断が必要な場合は、他のツールとの併用を検討しましょう。 項目 内容 種類 オンラインツール 特徴 既知の脆弱性、設定ミス、古いバージョンのWordPressやプラグインを検出 向いているユーザー 手軽にWordPressサイトの脆弱性をチェックしたい方、プラグインのインストールを避けたい方、まずは簡易的な診断を試したい方 コスト 無料版 / 有料版($9.99/月~) WPSEC (Online WordPress Security Scan)公式サイト WPScan WPScanは、WordPressに特化した脆弱性スキャナーです。 無料版では基本的な脆弱性スキャンが可能で、有料版では詳細なスキャン、プラグインやテーマの脆弱性チェック、API連携などが利用できます。 項目 内容 種類 スキャナー 特徴 WordPressに特化。無料版は基本的なスキャン、有料版は詳細スキャン、プラグイン・テーマの脆弱性チェック、API連携など 向いているユーザー WordPressサイトの脆弱性を詳細に把握したい方、開発者、セキュリティ専門家 コスト 無料版/有料版($19/月~) WPScan公式サイト Wordfence Security Wordfence Securityは、WordPressの定番セキュリティプラグインです。 無料版でもファイアウォール、マルウェアスキャン、ログインセキュリティなどの機能が利用でき、有料版ではリアルタイムの脅威インテリジェンス、国別ブロック、高度なスキャンオプションなどが提供されます。 項目 内容 種類 プラグイン 特徴 定番のセキュリティプラグイン。無料版はファイアウォール、マルウェアスキャン、ログインセキュリティなど。有料版はリアルタイム脅威インテリジェンス、国別ブロックなど 向いているユーザー WordPressサイトのセキュリティを総合的に強化したい方、初心者から上級者まで コスト 無料版/有料版($99/年~) Wordfence Security公式サイト Sucuri SiteCheck Sucuri SiteCheckは、Webサイト全体のセキュリティスキャンを無料で提供しているサービスで、WordPress以外のCMSにも対応しています。 無料版ではマルウェア、ブラックリスト登録、SSL証明書の有効性などをチェックでき、有料版では詳細なスキャン、マルウェア除去、WAF(Web Application Firewall)などの機能が利用できます。 項目 内容 種類 オンラインツール 特徴 Webサイト全体のセキュリティチェック。無料版はマルウェア、ブラックリスト登録、SSL証明書。有料版は詳細スキャン、マルウェア除去、WAFなど 向いているユーザー WordPress以外のCMSも利用している方、Webサイト全体のセキュリティをチェックしたい方 コスト 無料版/有料版($199.99/月~) Sucuri SiteCheck公式サイト Security Ninja Security Ninjaは、WordPressのセキュリティ対策プラグインです。 無料版では50以上のセキュリティテストで脆弱性の有無をチェックでき、有料版では自動修正機能、マルウェアスキャナー、イベントロガーなどの機能が追加されます。 項目 内容 種類 プラグイン 特徴 50以上のテスト項目。無料版は脆弱性の有無をチェック。有料版は自動修正、マルウェアスキャナー、イベントロガーなど 向いているユーザー WordPressサイトのセキュリティを多角的にチェックしたい方、セキュリティ設定に不安がある方 コスト 無料版/有料版($29/年) Security Ninja公式サイト Patchstack Patchstackは、WordPressの脆弱性データベースを提供しているサービスです。 無料版では利用中のプラグインやテーマの脆弱性情報を確認でき、有料版では脆弱性の自動パッチ適用、詳細なレポート、優先サポートなどが提供されます。 項目 内容 種類 サービス 特徴 脆弱性データベース。無料版はプラグイン・テーマの脆弱性情報確認。有料版は自動パッチ適用、詳細レポート、優先サポートなど 向いているユーザー WordPressサイトの脆弱性情報を常に最新の状態に保ちたい方、開発者、セキュリティ担当者 コスト 無料版/有料版($19/月~) Patchstack公式サイト MalCare MalCareは、WordPressのマルウェア対策に特化したプラグインです。 無料版ではマルウェアスキャンとログイン保護機能が利用でき、有料版では自動マルウェア除去、ファイアウォール、脆弱性スキャンなどの機能が提供されます。 項目 内容 種類 プラグイン 特徴 マルウェア対策に特化。無料版はマルウェアスキャンとログイン保護。有料版は自動マルウェア除去、ファイアウォール、脆弱性スキャンなど 向いているユーザー WordPressサイトのマルウェア対策を強化したい方、マルウェア感染の不安がある方 コスト 無料版/有料版($99/年~) MalCare公式サイト WP Cerber Security WP Cerber Securityは、WordPressのセキュリティ対策プラグインです。 無料版でもログイン試行回数制限、IPアドレスブロック、スパム対策などの機能が利用でき、有料版ではより高度な保護機能、詳細なログ、優先サポートなどが提供されます。 項目 内容 種類 プラグイン 特徴 多層防御機能。無料版はログイン試行回数制限、IPブロック、スパム対策など。有料版は高度な保護機能、詳細ログ、優先サポートなど 向いているユーザー WordPressサイトへの不正アクセスを徹底的に防ぎたい方、セキュリティに詳しい方 コスト 無料版/有料版($99/年~) WP Cerber Security公式サイト Jetpack Jetpackは、WordPress.comが提供している多機能プラグインです。 無料版でもサイトのバックアップ、ダウンタイム監視、ブルートフォース攻撃対策などの機能が利用でき、有料版ではセキュリティスキャン、マルウェア除去、リアルタイムバックアップなどの機能が追加されます。 項目 内容 種類 プラグイン 特徴 WordPress.com公式多機能プラグイン。無料版はバックアップ、ダウンタイム監視、ブルートフォース攻撃対策など。有料版はセキュリティスキャン、マルウェア除去、リアルタイムバックアップなど 向いているユーザー WordPress.comのサービスと連携させたい方、セキュリティだけでなく、サイトのパフォーマンスも向上させたい方 コスト 無料版/有料版($39/年~) Jetpack公式サイト ただし、脆弱性診断ツールには限界がある ここまで、WordPressの脆弱性診断に役立つツールやサービスをご紹介してきましたが、脆弱性診断ツールは万能ではありません。 無料・有料に関わらず、ツールによる診断には限界があります。 検出できるのは「既知の脆弱性」のみ ツールが検出できるのは、主に「既知の脆弱性」に限られます。 つまり、広く知られ対策方法が確立している脆弱性については検出できる可能性が高いものの、未発見の脆弱性やゼロデイ脆弱性には対応できません。 100%正確な診断は困難 ツールは必ずしも100%正確な診断結果を出すとは限りません。 誤検出や見落としの可能性も考慮する必要があります。 誤検出とは、実際には脆弱性でないものを脆弱性として検出してしまうこと、見落としとは、存在する脆弱性を検出できないことを指します。 最新情報への対応にタイムラグがある 脆弱性情報は日々更新されています。 新たな脆弱性が発見されてからツールが対応するまでには、どうしてもタイムラグが生じてしまいます。 その間は、サイトが無防備な状態になる可能性があることを認識しておく必要があります。 ツールだけに頼らない多層防御を ツールによる診断には限界があるため、その結果はあくまで参考情報とし、多層的な対策を心がけましょう。 WordPressの更新や強固なパスワード設定など基本的な対策はもちろんのこと、サイト独自の脆弱性に気づいていない可能性もあります。 特に、小規模なサイトでは、「セキュリティ対策は大丈夫だろう」と油断してしまい、独自にコードを追加したり、手動でフォルダの設定を行ったりした箇所に、思わぬ脆弱性が潜んでいることも少なくありません。 ツールでは発見が難しい、未知のリスクを考慮するのであれば、専門家による脆弱性診断をおススメします。 初期費用はかかりますが、サイト改ざんや情報漏洩といった深刻な被害を未然に防ぐことができれば、長期的な視点で見ると費用対効果は高いです。   WordPressの安全な運営には、プロの診断がおすすめ! この記事では、WordPressの脆弱性診断ツールについて、無料ツールと有料ツールの違いや、選ぶ際のポイント、おすすめのツールなどをご紹介しました。 無料ツールは、コストを抑えつつ基本的な診断を行うことができます。 一方、有料ツールは、より高度な診断精度と充実したサポート体制が魅力です。 しかし、これまでお伝えしてきたように、ツールによる診断には限界があります。 WordPressサイトを本当に安全な状態に保つためには、ツールによる診断だけでなく、より専門的な知識と技術に基づいた対策が必要です。 特に、以下のような場合は、専門家による脆弱性診断を強く推奨します。 ECサイトや会員制サイトなど、顧客情報を扱うサイトの場合 企業サイトなど、高い信頼性が求められるサイトの場合 サイトの改ざんや情報漏洩のリスクを最小限に抑えたい場合 セキュリティ対策に不安がある、または自信がない場合 専門家による診断は、ツールでは発見できない脆弱性を洗い出し、あなたのサイトに最適なセキュリティ対策を提案してくれます。 アイ・エフ・ティでは、15年以上の診断実績を持つプロフェッショナルチームが、お客様のWordPressサイトを徹底的に診断し、最適な対策を提案いたします。 業界No.1の診断ツール「Vex」を使用し、高精度かつ迅速な診断を実現。さらに、初回診断から3カ月以内の再診断を無料で提供し、継続的なセキュリティ強化をサポートします。 まずは無料相談で、お客様のシステムの状況や、セキュリティに関するお悩みをお聞かせください。

WordPressは狙われやすい?自社サイトの診断方法と具体的な脆弱性体策を解説 | WordPress

WordPressは狙われやすい?自社サイトの診断方法と具体的な脆弱性体策を解説

インターネットの普及に伴い、多くの企業や個人がウェブサイトを運営しています。中でもWordPressは、世界中で広く利用されているコンテンツ管理システム(CMS)です。しかし、その人気が裏目に出て、WordPressサイトは常にサイバー攻撃の標的となりやすいという問題があります。 「WordPressは攻撃されやすい」と漠然と知っている方は多いかもしれませんが、「具体的なリスクや対策」についてご存じない方も多いのではないでしょうか。 本記事では、そのようなWordPressに対する不安や疑問を解消するために、脆弱性診断の重要性や具体的な方法、そして効果的な対策について詳しく解説します。 WordPressの脆弱性対策が重要な理由 なぜ、WordPressが攻撃者のターゲットになるのか? WordPressは、その使いやすさと柔軟性から世界中で多くの人に愛用されているCMSプラットフォームです。初心者でも簡単にウェブサイトを構築でき、豊富なテーマやプラグインで機能を拡張できるため、個人ブログから大企業のサイトまで幅広く採用されています。しかし、この人気の高さがセキュリティ上の弱点にもなっています。 WordPressが攻撃対象として狙われやすい理由は以下のとおりです。 圧倒的な市場シェア WordPressは全Webサイトの43.1%で使用されており、その圧倒的なシェアが攻撃者にとって魅力的なターゲットとなっています。一つの脆弱性を突くだけで、膨大な数のサイトに影響を与えられる可能性があるため、攻撃者にとって効率的な攻撃対象となるのです。 オープンソースのため、コード分析が容易 WordPressのソースコードは公開されており、攻撃者は自由にコードを分析し、脆弱性を見つけることができます。この透明性はセキュリティ向上にも貢献していますが、悪意のある者にとっては攻撃の糸口を見つけやすい環境でもあります。 セキュリティ不足のプラグインが多い WordPressの強みである豊富なプラグインは、同時にセキュリティの弱点にもなり得ます。多くのプラグインが個人開発者によって作られており、セキュリティの知識がなくても作成・公開できてしまうためです。一つのプラグインの脆弱性が、そのプラグインを使用するすべてのサイトを危険にさらす可能性があります。 階層構造が分かりやすく、重要部分を攻撃しやすい WordPressのファイルやディレクトリ構造は広く知られているため、攻撃者にとって特定の脆弱性を狙いやすい状況ができています。管理画面のURLや重要なファイルの位置が予測可能であるため、これらの情報を利用して効率的に攻撃を仕掛けることが可能です。 保守サポートの未対応により、既知の脆弱性が放置されがち 簡単に作成できるからこそ「とりあえず作ってみた」というWordPressユーザーが多いです。そのため、本体やプラグイン、テーマの更新を適時に行わないことが問題となっています。 これにより、既に修正された脆弱性が放置され、攻撃者に狙われる可能性が高まります。定期的な更新の重要性が軽視されがちなことが、この問題を助長しています。 このように、WordPressの人気と使いやすさが、同時にセキュリティ上の課題を生んでいるのです。そのため、WordPressサイトの運営者は常に最新の脅威に対応し、適切なセキュリティ対策を行う必要があります。 本当にWordPressはセキュリティ的に弱いのか? WordPressのセキュリティについて、「リスクが高い」という話を耳にすることがよくありますが、実際はどうでしょうか? 答えは「NO」です。 WordPressが「狙われやすい」のは、そのシェアの高さとオープンソースという特性によるもので、WordPress自体は定期的なセキュリティアップデートが行われており、コア部分のセキュリティは非常に強固です。問題の多くは、ユーザーの運用やセキュリティ不足のプラグインやテーマにあります。 それでもWordPressの脆弱性診断が欠かせない理由 それでも、WordPressサイトが攻撃者の注目を集めやすいことは変わりません。そのため、脆弱性診断が不可欠なのです。定期的な脆弱性診断を実施することで、以下のリスクを軽減できます。 データ漏洩: 顧客情報や機密データが外部に流出する危険性があります。 サイト改ざん: 悪意のあるコードが挿入され、訪問者に被害が及ぶ可能性があります。 マルウェア感染: サイトが攻撃の踏み台として利用される恐れがあります。 SEOへの悪影響: 改ざんされたサイトは検索エンジンからペナルティを受けることがあります。 信頼性の低下: セキュリティ事故は企業の評判に大きなダメージを与える可能性があります。 脆弱性診断を定期的に行うことで、これらのリスクを事前に把握し、適切な脆弱性対策を行うことができます。また、新たな脅威が日々出現する中、継続的な診断と対策の更新が重要となります。 専門知識が不足していたり、時間が取れない場合は、専門家に頼るのも有効な方法です。     続いては、このようなリスクを軽減できる、具体的な「脆弱性診断の方法」について紹介します。 WordPress脆弱性診断の4つの方法とその特徴 WordPressサイトの安全性を確保するためには、定期的な脆弱性診断が欠かせません。ここでは、WordPressの脆弱性を診断するための主な方法をご紹介します。 ①「WordPress標準機能」と「プラグイン」を活用した簡易診断 WordPressには、サイトの健全性をチェックする標準機能が備わっています。「サイトヘルス」と呼ばれるこの機能は、管理画面の「ツール」メニューから簡単にアクセスできます。 サイトヘルスでは、WordPressのバージョン、PHPのバージョン、データベースの状態など、基本的なセキュリティ項目を確認できます。また、セキュリティに特化したプラグインを利用することで、より詳細な診断が可能です。例えば、「Wordfence Security」というプラグインは、WordPress本体、テーマ、プラグイン、マルウェア、不正なURLなど、多岐にわたる項目をスキャンします。 これらの方法は手軽で、定期的なチェックに適していますが、高度な脆弱性や最新の脅威に対しては十分でない場合があります。 ②「無料オンラインツール」による脆弱性チェック オンラインで利用できる無料の脆弱性診断ツールも多数存在します。例えば、Sucuri社が提供する「Sitecheck」は、URLを入力するだけで簡単に診断を行えます。 このようなツールは、マルウェアの検出やブラックリスト登録の確認など、基本的なセキュリティチェックを行います。また、「WPScan」というオープンソースの診断ツールもあります。これは主にコマンドラインで操作しますが、WordPress本体、プラグイン、テーマの脆弱性を包括的にチェックできます。 無料ツールは手軽に利用できる反面、診断範囲が限定的であったり、最新の脆弱性情報に対応していない場合があります。 ③「専門業者」による包括的な脆弱性診断サービス より高度で包括的な脆弱性診断を行うには、専門業者によるサービスを利用するのが効果的です。これらのサービスでは、WordPress本体だけでなく、プラグイン、テーマ、サーバー設定まで詳細に診断します。専門業者による診断の利点は、以下の通りです。 最新の脆弱性情報に基づいた診断 人間の専門家による精査と誤検知の排除 カスタマイズされた部分の脆弱性も検出可能 詳細なレポートと対策提案の提供 例えば、当社では単なる脆弱性診断だけでなく「ソースコード診断」といった、より守備範囲が広く、深い脆弱性診断も可能です。 ④ネットワークやアプリケーションレベルの高度な診断 WordPressサイトのセキュリティを総合的に確保するには、ネットワークレベルやアプリケーションレベルでの脆弱性診断も重要です。高度な診断が重要な理由は、WordPressサイトが単独で動作しているわけではないからです。 ネットワークレベルの診断では、WordPressを取り巻く環境全体のセキュリティを評価し、潜在的な攻撃経路を特定できます。 一方、アプリケーションレベルの診断では、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング(XSS)など、通常のツールでは見逃される可能性のある脆弱性を詳細に検出できます。 専門的な知識が必要となりますが、このような方法でより深層的なセキュリティリスクを発見できる可能性が高まります。WordPressの脆弱性診断は、サイトの規模や重要度に応じて適した方法を選ぶことが大切です。 また、簡易的な診断から始め、必要に応じてより高度な診断方法を検討することがおすすめです。定期的な診断と素早い対策により、WordPressサイトの安全性を高めることができます。 WordPress脆弱性診断後の具体的な5つの対策 脆弱性診断を実施した後は、発見された問題点に対して素早く適した対策を取ることが重要です。ここでは、WordPressサイトのセキュリティを強化するための具体的な対策について解説します。 ①WordPress本体を最新バージョンに更新する WordPress本体を最新バージョンに保つことは、セキュリティ対策の基本中の基本です。脆弱性診断で古いバージョンの使用が指摘された場合、速やかにアップデートを行いましょう。アップデートの手順は以下の通りです。 WordPressの管理画面にログインする 「更新」メニューを選択する 「今すぐ更新」ボタンをクリックする アップデート後は、サイトの動作に問題がないか確認することを忘れずに。 ②プラグインとテーマは常に更新・最適化する プラグインやテーマの脆弱性も、サイトのセキュリティを脅かす大きな要因となります。診断結果に基づき、以下の対策を実施しましょう。 使用中のプラグインとテーマを最新バージョンに更新する 長期間更新されていないプラグインは、代替品への移行を検討する 使用していないプラグインやテーマは完全に削除する 更新の際は、事前にバックアップを取得し、更新後の動作確認を必ず行ってください。 ③PHPバージョンアップデートでセキュリティを強化する WordPressを動作させるPHPのバージョンも、セキュリティに大きく影響します。古いPHPバージョンを使用していると指摘された場合、以下の手順で対応します。 ホスティング管理画面でPHPバージョンを確認する 最新の安定版PHPバージョンに更新する 更新後、WordPressサイトの動作を綿密にチェックする PHPのアップデートは、サイトの互換性に影響を与える可能性があるため、慎重に行う必要があります。 ④不要なプラグインは削除する 使用していないプラグインは、攻撃の糸口となる可能性があります。以下の基準で不要なプラグインを特定し、削除しましょう。 長期間使用していないプラグイン 機能が重複しているプラグイン 開発が停止しているプラグイン プラグインを削除する際は、サイトの機能に影響がないか十分に確認してください。 ⑤強固なパスワード設定と二要素認証の導入 脆弱性診断で指摘されることの多い項目の一つが、パスワードの強度です。以下の対策を実施しましょう。 管理者アカウントを含む全ユーザーのパスワードを、長く複雑なものに変更する パスワードマネージャーを使用して、安全に管理する 二要素認証を導入し、追加のセキュリティレイヤーを設ける 二要素認証の導入には、Google AuthenticatorやAuthyなどのプラグインが利用できます。これらの対策を実施することで、WordPressサイトのセキュリティは大幅に向上します。 しかし、セキュリティ対策は一度行えば終わりというものではありません。定期的な脆弱性診断と対策の見直しを行うことで、常に安全なサイト運営を心がけましょう。 実は、費用対効果がもっとも高いのは、専門業者による脆弱性診断サービス WordPressサイトのセキュリティ対策において、多くの運営者が見落としがちな、しかも最も費用対効果の高い方法があります。それは、「専門業者」による包括的な脆弱性診断と継続的なサポートを活用することです。 一見するとコストがかかるように思えますが、長期的な視点で見ると、これが最も効果的な投資となる可能性が高いのです。その理由を見ていきましょう。 無料ツールだけでは限界がある 無料の脆弱性診断ツールやプラグインは、手軽でコストがかからないため多くの運営者に利用されていますが、限界があります。最新の脅威や複雑な脆弱性を検出できなかったり、誤検知が多発することもあります。 また、具体的な対策が提示されないため、十分なセキュリティ対策が取れず、重大な脆弱性が残るリスクが高まります。 自社での対策では、リスクが解消されにくい 無料ツールでは脆弱性対策に限界があり、自社で対策を試みたとしても不十分な対応では効果が十分に得られません。これでは、かけた労力やコストが無駄になる可能性が高く、結果として大規模な被害を引き起こすリスクも考えられます。 専門業者の脆弱性診断は、より高度な診断が受けられるだけでなく、継続的な監視と更新、インシデント対応のサポートも受けられます。専門家に診断を依頼することで、リスクを軽減し、より効果的な対策が実現できるため、長期的には最適な選択となります。 「業務負荷の削減」も実現できる 専門業者にセキュリティ対策を委託することで、内部のITチームや運営者の業務負荷を軽減し、セキュリティに費やす時間やリソースを削減できます。 結果として、業務に集中できるだけでなく、専門知識が不要になり、最新のセキュリティ情報を持つプロフェッショナルからのサポートも受けられるため、効率的な運営が可能です。 脆弱性対策は、「保険のようなもの」であるため、どこまでコストをかけるべきかと悩みがちです。そのため、できれば自社で済ませたいと考えがちですが、中途半端な対応では、リスクを解消できません。 本格的に対策を考えるのであれば、専門業者に任せましょう。 まとめ:WordPressはもっとも効果が高い専門業者による脆弱性診断がおすすめ 本記事では、WordPressの脆弱性リスク、診断方法、そして効果的な対策について詳しく解説しました。特に、無料ツールでは限界があるため、専門業者による漏れのない脆弱性診断が最適です。 アイ・エフ・ティでは、15年以上の診断実績を持つプロフェッショナルチームが、お客様のWordPressサイトを徹底的に診断し、最適な対策を提案いたします。 業界No.1の診断ツール「Vex」を使用し、高精度かつ迅速な診断を実現。さらに、初回診断から3カ月以内の再診断を無料で提供し、継続的なセキュリティ強化をサポートします。 お客様のWordPressサイトを安全に保ち、ビジネスを守るため、ぜひアイ・エフ・ティの脆弱性診断サービスをご利用ください。詳細は弊社公式サイトをご覧いただくか、お気軽にお問い合わせください。今すぐ、あなたのサイトのセキュリティを強化する第一歩を踏み出しましょう。

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