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WordPressのセキュリティ対策プラグインの選び方とプロ推奨の5選を紹介

WordPressのセキュリティ対策プラグインの選び方とプロ推奨の5選を紹介 | プラットフォーム別対策

WordPressのセキュリティ対策プラグインは、WAFやログイン保護、改ざん検知など、守れる範囲が製品ごとに違います。

目的を決めずに導入すると、必要な機能が抜けたまま「対策したつもり」になりやすいのです。

プラグインは「攻撃を止める」ためのもの、診断ツールは「弱点を見つける」ためのものです。

ここを混同すると、「プラグインを入れたから診断は不要」「診断したから防御は十分」といった抜けが起きて、何をどの頻度で回すかが決まりません。

その結果、更新やログ確認などの日常運用が回らなくなります。

この記事では、防御目的のプラグインに絞り、選び方の3つの基準と専門家が推奨する5選をまとめました。

不正ログイン対策、ファイアウォール、マルウェア対策を、運用の続けやすさも含めて整理でるはずです。

この記事でわかること
  • 防御プラグインと診断ツールの違い
  • プラグイン選定で見る3つの基準
  • 推奨プラグイン5選の得意分野
  • プラグインだけで足りない範囲
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みらいと

セキュリティサービス事業部 コンサルタント/プログラマーからシステム運用を経て情報セキュリティ全般の業務に従事。現在は培った情報セキュリティの経験を活かしお客様の課題に向き合った企画やマーケティングを担当。

セキュリティプラグイン(防御)と診断ツール(検出)は何が違う?

セキュリティ対策を始める前に、まず理解しておくべきことがあります。

それは「セキュリティプラグイン」と「脆弱性診断ツール」の役割の違いです。

この2つは名前も機能も似ているため、混同されがちですが、実際には全く違う役割があります。

ここを理解しないまま対策を進めると、「プラグインを入れたから安心」という誤った認識を持ってしまいます。

プラグインは攻撃を未然に防ぐ「防御」の役割

セキュリティプラグインは、サイトに常駐して攻撃から守る「24時間稼働する防犯システム」のような存在です。

主な機能は次のようなものがあります。

  • WAF(Webアプリケーションファイアウォール)
    悪意のあるアクセスをサイトに到達する前にブロックします。SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング(XSS)といった攻撃を遮断するのです。
  • ログイン防御
    ブルートフォース攻撃(総当たり攻撃)対策として、ログイン試行回数を制限したり、特定のIPをブロックしたりします。二要素認証(2FA)による認証強化も含まれます。
  • マルウェアスキャンとファイル監視
    定期的にサイト内のファイルをスキャンし、ウイルスや改ざん、不審なコード挿入がないかチェックします。既知のマルウェアパターンや不正なファイル変更を検知すると、管理者にリアルタイムで通知してくれるのです。
  • その他の防御機能
    コメントスパムのブロック、サイト全体のセキュリティ強度の数値評価、バックアップ機能などがあります。

    つまり、セキュリティプラグインは「攻撃を未然に防ぐ」「侵入を阻止する」という防御の役割を担っているのです。

    毎日24時間、休むことなくサイトを守り続けてくれます。

    診断ツールは隠れた脆弱性を見つける「検出」の役割

    一方、脆弱性診断ツールは、サイトに潜む弱点を見つけ出す「定期健康診断」のような存在です。

    主な機能は次の通りです。

    • 既知の脆弱性スキャン
      インストールされているプラグインやテーマ、WordPress本体のバージョンを調べ、それらに既知の脆弱性がないかを照合します。
    • 設定ミスの検出
      ディレクトリインデックスが有効で機密ファイルが閲覧可能になっていないか、管理者ページが公開状態になっていないか、推測されやすいデフォルト設定のままではないかなどをチェックします。
    • マルウェア・改ざんの痕跡チェック
      外部から見える範囲で改ざん箇所やブラックリスト登録の有無を報告してくれます。
    • レポートと対策提案
      検出した脆弱性の一覧とその深刻度、推奨対策を提案してくれます。

      このように、診断ツールは「隠れた脆弱性を見つける」「問題を可視化する」という検出の役割を果たします。

      定期的に使うことで、サイトの安全性を確認できるのです。

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      プラグインと診断ツール、両方が必要な理由

      「プラグインがあれば十分では?」と思われるかもしれませんね。

      しかし、実際にはそうではありません。

      セキュリティプラグインには限界があります。

      既知の攻撃パターンに基づいて防御するため、新種の攻撃や未知の脆弱性には対応できない可能性があるのです。

      また、サーバやネットワークレベルの設定(HTTPヘッダーのセキュリティ項目など)はプラグインの管轄外です。

      実際、Wordfence等を導入していても、サーバレベルのセキュリティ設定の不足などは指摘されることがあります。

       

      一方、診断ツールにも限界があります。

      自動ツールは基本的に既知の脆弱性しか検出できず、未知の攻撃手法や論理的なバグは見逃す可能性があるのです。

      また、ツールの検出結果には誤検知や漏れもありえます。

      何より、ツールが脆弱性を発見しても、それ自体が攻撃をブロックしてくれるわけではありません。

      実際、私たちの診断経験では、セキュリティプラグインを導入しているサイトでも新たな脆弱性が見つかることが多いです。

      プラグインは日々の攻撃をリアルタイムで防ぎますが、診断は潜在的なリスク(アップデート漏れや設定ミス等)を洗い出します。

      「防御」と「検出」を両方行って、初めて抜け漏れのない対策となります

      WordPressセキュリティプラグインの選び方|3つの判断基準

      では、セキュリテイ対策のプラグインはどう選べばいいのでしょうか?

      そこで、私たちが診断現場で培った知見から、プラグイン選定の3つの判断基準をご紹介します。

      サイトの規模と目的に合った機能があるか

      まず考えるべきは、「自分のサイトに本当に必要な機能は何か」という点です。

      サイトのタイプによって、必要なセキュリティ機能は違います。

      • 個人ブログ・小規模サイト
        基本的なファイアウォールとログイン防御で十分でしょう。具体的には「ログイン試行の制限」「簡易ファイアウォール」「スパムコメント対策」程度があれば安心です。
      • 企業コーポレートサイト・中規模サイト
        ファイアウォールやログイン防御に加え、「ファイル改ざん検知」「定期マルウェアスキャン」「脆弱性通知」などがあると安心です。企業の信頼性に関わるため、より手厚い対策が求められます。
      • ECサイト・会員サイトなど機密データ有りの大規模サイト
        「リアルタイムの脅威情報フィードによる最新攻撃への防御」「高度なWAFルール」「国別IPブロック」「24時間監視」など、最高レベルの対策が必要です。顧客の個人情報や決済情報を扱うため、妥協は許されません。

        ただし、注意点があります。

        過剰な機能はサイトを重くし、逆効果になる可能性もあります。

        高機能なプラグインほどサーバー負荷も高くなるからです。

        必要十分な機能を持ち、不要な機能でサイトを重くしないという観点が大切です。

        初心者でも使いやすく、サポートが充実しているか

        どんなに高機能なプラグインでも、使いこなせなければ意味がありません。

        使いやすさ(操作性)に注目しましょう。

        初心者には、インストールして有効化するだけで基本の防御が働くタイプが理想です。

        セットアップウィザードやワンクリック設定を備えたプラグイン、日本語対応の管理画面があるプラグインなどが使いやすくおすすめです。

        サポート体制も大切な判断基準です。

        無料プラグインでは、基本的にコミュニティフォーラム(英語の場合が多い)での質問となり、開発者や他のユーザーが善意で答えてくれることを期待する形です。

        回答が来るまで時間がかかったり、回答が得られない可能性もあります。

        一方、有料版では公式サポートチームによる確実な対応が受けられます。

        メールやチャットで直接問い合わせができ、専門スタッフが即座に解決策を提示してくれるのです。

        更新頻度が高く、信頼できる開発元か

        セキュリティプラグインでは、定期的なアップデートが極めて大切です。

        なぜなら、WordPressの脆弱性の約半分はプラグインの更新不足が原因だからです。

        Patchstackのレポートでは、2024年に報告された脆弱性7,966件のうち96%がプラグイン由来とされています。

        参考:WordPress Vulnerability Statistics(Patchstack)

        サイバー攻撃者は、更新されていないプラグインを狙う傾向があります。

        確認すべき更新頻度の目安は、直近3ヶ月以内に更新があるものが望ましいです。

        半年以上更新がないプラグインは要注意、2年以上更新停止している場合は放棄された可能性が高いと考えましょう。

        何年も更新がないプラグインは、たとえ機能が魅力的でも避けるのが無難です。

         

        開発元の信頼性も確認必須です。

        セキュリティ専門企業が開発しているか、実績はあるか、ユーザーベースは大きいかを確認しましょう。

        開発者の例
        • Wordfence:セキュリティ企業Defiantが開発。公式ブログで脆弱性レポートを公表しており、透明性が高いです。
        • Sucuri:Webセキュリティ企業(現在はGoDaddyグループ)の製品で、25年以上のノウハウを持ちます。

          ユーザー数が多いプラグインはコミュニティの目も行き届きやすく、問題発生時にSNS等で話題になりやすいメリットもあります。

          Wordfenceは400万以上のサイトで使用されており、All-In-One Securityは100万以上のユーザー、iThemes(SolidWP)は90万以上のユーザーがいます。

          信頼できる開発元は、自らの製品の脆弱性が報告された際の対応も早いです。

           

          「Beautiful Cookie Consent Banner」プラグインではXSS脆弱性が報告され、開発元は修正版をリリースしました。

          アクティブインストール数は40,000+とされ、更新が遅れると影響が広がります。

          参考:Beautiful Cookie Consent BannerWordPress.org

          このような事例からも、更新対応の速さが大切だと分かりますね。

          自動アップデート機能があるプラグイン(Solid SecurityのVersion Management機能)や、更新通知をメールしてくれる機能(SiteGuardのUpdate通知機能)もプラス評価です。

          専門家が推奨するWordPressセキュリティプラグイン5選


          ここからは、私たちIFTがおすすめする、セキュリティプラグイン5選をご紹介します。

          各プラグインの特徴、無料版と有料版の違い、どんなサイトやユーザーに合っているかを具体的に説明していきまね。

          Wordfence Security:総合的なセキュリティ対策の決定版

          世界でもっとも利用されているWordPressセキュリティプラグインの一つで、400万以上のサイトに導入されています。

          機能 内容
          ファイアウォール(WAF) SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング(XSS)といった攻撃を遮断
          マルウェアスキャン 定期的にサイト内のファイルをスキャンし、ウイルスや改ざん、不審なコード挿入を検知
          ログインセキュリティ ブルートフォース攻撃対策、二要素認証(2FA)による認証強化
          ライブトラフィック監視 サイトへのアクセスをリアルタイムで可視化し、不審な動きを素早く発見
          IPブロックと攻撃情報共有 Wordfenceネットワーク全体で収集した攻撃IPリストを活用
          ワンクリック修復機能 改変されたファイルを元の健全な状態に復元

          無料版でも強力な防御機能が使えます。

          しかし、無料版だと新規脆弱性のWAFルール適用が30日遅れるのに対し、有料版($99~/年)では即日提供されます

          この30日の差は、ゼロデイ攻撃への対応速度に大きく影響します。

          有料版ではさらに、悪意あるIPのリアルタイムブロックや国別IPブロックなどの高度な機能も利用できます。

          初心者から上級者まで幅広く対応していますが、特に中小企業の公式サイトやECサイトなど、しっかりとした対策が必要なサイトに向いているでしょう。

          Wordfenceは2024年に悪意あるリクエストを合計480億件以上ブロックし、1日平均にすると約1億3100万件に相当すると報告しています

          出典:2024 Annual WordPress Security Report(Wordfence)

          SiteGuard WP Plugin:日本語対応で初心者に最適

          SiteGuard WP Pluginは、日本の大手通信会社NTTグループのNTTPCコミュニケーションズが提供する、完全無料のセキュリティプラグインです。

          開発・提供元はEGセキュアソリューションズ(JP-Secure)で、WordPress公式ディレクトリでのアクティブインストール数は約20万件以上。

          最大の特徴は、管理画面やエラーメッセージなどがすべて日本語表示に対応している点です。

          機能 内容
          管理ページ(wp-admin)へのアクセス制限 ログイン成功したIP以外からの管理画面アクセスをブロック
          ログインページURLの変更 標準のwp-login.phpをランダムなURLに変更して攻撃を防ぐ
          CAPTCHA認証(日本語ひらがな対応) 画像認証で自動攻撃を防止
          ログインロック(ブルートフォース防御) 一定回数ログイン失敗でアカウントをロック
          ログインアラート ログイン時にメールで通知し、不正ログインを早期発見
          Fail Once(フェイルワンス) 正しいパスワードでも初回は失敗させ、自動攻撃を無効化
          ピンバック無効化・ユーザー名漏洩防止 外部からの情報取得を制限
          更新通知 本体やプラグインの更新が必要な場合にメールで通知

          インストールするだけで主要なセキュリティ機能が自動で動き出す手軽さも魅力でしょう。

          完全無料であるため、コスト制限の厳しい個人サイトや小規模企業サイトでも導入しやすいのです。

          日本語環境で使いたい初心者、個人ブログ、中小企業の公式サイト、シンプルで使いやすいプラグインを求める方に向いています。

          All-In-One Security (AIOS) :幅広い機能を無料で利用

          All-In-One Security (AIOS) は、多機能なセキュリティプラグインです。

          WordPress公式ディレクトリでのアクティブインストールは100万+を超えています。

          完全無料で提供されており、非常に豊富な機能を備えていながら、すべての機能を無料開放しています。

          セキュリティ項目を初心者にも分かりやすく段階別に(Basic, Intermediate, Advanced)分類しているのが特徴です。

          ダッシュボードには「セキュリティ強度メーター」が表示され、対策を施すごとにスコアが上がるため、自分のサイトのセキュリティレベルを視覚的に把握できるでしょう。

          機能 内容
          ファイアウォール機能(.htaccess利用) サーバレベルでの攻撃遮断
          ログイン保護(試行制限、ロックアウト、Botsブロック) ブルートフォース攻撃を多角的に防御
          データベースとファイルシステムのセキュリティ データベース接頭辞の変更やファイルパーミッションチェック
          コメントスパム対策 スパムコメントを自動でブロック
          Whois/ブラックリスト監視 攻撃元IPの情報取得とブラックリスト登録
          セキュリティスキャン サイト全体のセキュリティ状況をスキャン
          セキュリティ強度メーター 対策を施すごとにスコアが上がり、進捗を可視化

          お金をかけずに総合的なセキュリティ対策をしたい、趣味のブログや小規模ビジネスサイトなど予算を抑えたいユーザーにおすすめです。

          ただし、機能が多岐に渡る分設定項目も多いため、初心者は最初のうちBasicレベルの設定に留めるのが良いでしょう。

          Solid Security:使いやすさと機能のバランス

          Solid Securityは、老舗WordPress向けソリューション企業「SolidWP」が提供するプラグインです。

          無料版と有料版(“Pro”)があり、サイト管理全般を簡素化する付加機能を持つのが特徴です。

          セキュリティと同時にバックアップ機能も実装しています。

          アクティブインストール数は約90万。

          セットアップウィザード形式で基本設定が完了するため、初心者でも数分で初期強化が済みます。

          機能 内容
          ブルートフォース攻撃保護 ログイン試行回数を制限して総当たり攻撃を防御
          ファイル変更検知 ファイルの改ざんがあるとメール通知
          データベースとファイルバックアップ 定期的にデータをバックアップ
          セキュリティミス自動修正(Version Management) よくある設定ミスをワンクリックで修正
          Magic Link(パスワードレスログイン/Pro版) メールのリンクをクリックするだけでログイン
          404検出とロックアウト 存在しないページへ大量アクセスするBotを自動ブロック
          サイト管理統合 Solid Backup等の同社製品と連携可能

          無料版でも基本機能(ログイン防御、ファイル検知、404検出等)は使えます。

          Pro版($99~/年)では、画像認証(Google reCAPTCHA)や二要素認証(2FA)、Magic Linkログイン、スケジュールスキャン、カスタムユーザー権限、優先サポートなど様々な機能が追加されるほか、「セキュリティダッシュボード」も強化され、複数サイトを持つ場合に全サイトのセキュリティ状況を一括監視できます。

          セキュリティ対策と他のサイト管理作業をまとめて行いたい人、定期バックアップも取りたいしセキュリティも強化したい、プラグインを増やしすぎたくないという場合に向いています。

          初心者でセットアップを簡単に済ませたい方、個人ブログ、小規模サイト、パーソナルブログ、小規模ビジネス、中規模ECサイトに適しています。

          Sucuri Security:マルウェアスキャンと監視に特化

          Sucuri Securityは、Webサイトセキュリティ会社Sucuri社(現在はGoDaddy傘下)が提供するプラグインです。

          マルウェア検知・インシデント監視に強みがあります

          無料版でもサイトの改ざんや攻撃の兆候を捉えて管理者に通知してくれます。

          アクティブインストール数は80万以上。

          注意点として、プラグイン自体にはファイアウォール機能は含まれていません。

          ファイアウォールは有料クラウドサービスとして提供されています。

          機能 内容
          ファイル整合性チェック ファイル変更を検知して改ざんの可能性を通知
          リモートマルウェアスキャン Sucuriのクラウド経由で既知のマルウェアをチェック
          セキュリティ活動監査ログ 管理画面での全てのイベントを記録
          ブラックリスト監視 GoogleやMcAfee等のブラックリストに登録されていないか確認
          セキュリティハードニングガイド 推奨設定をリストアップし、ワンクリックで適用

          プラグイン自体は無料ですが、有料サービス($199~/年)では、クラウド上の強力なファイアウォールが提供され、攻撃トラフィックをサイトに届く前に遮断してくれます。

          ハック修復保証も含まれており、万一マルウェア感染やハッキング被害に遭った場合でも、Sucuriの専門エンジニアが駆けつけてサイトを浄化してくれます。

          無料プラグインのみではファイアウォールやマルウェア除去サービスは無い点に注意しましょう。

          サイト改ざんなどの被害をいち早く検知したい企業や官公庁のサイト、マルウェア対策を重視するECサイトなど、予算に余裕があり監視サービスを求める方に向いています。

          ただし、Sucuriのような監視サービスは攻撃を検知・対応してくれますが、サイトの構造的な脆弱性(設定ミス、古いコード、権限設定の問題など)は発見できません

          根本的な安全性を確保するには、定期的な脆弱性診断が必要なのです。

          5つのプラグインの機能を一覧で比較

          ここまで紹介した5つのプラグインの主要機能を、一覧表で比較してみましょう。

          プラグイン名 WAF マルウェアスキャン ログイン2FA 日本語対応 無料版 有料版価格 向いているサイト規模
          Wordfence ○(有料) 充実 $99~/年 中〜大規模、EC
          SiteGuard × 完全無料 なし 個人〜小規模
          All-In-One Security × 完全無料 なし 個人〜中規模
          Solid Security ○(有料) 基本機能 $99~/年 個人〜中規模
          Sucuri ×(有料) × 基本機能 $199~/年 中〜大規模、企業

          記号の意味: ◎=非常に充実、○=あり、△=限定的/なし、×=なし

          この比較表から分かるように、それぞれのプラグインには得意分野があります。

          自分のサイトの規模、予算、必要な機能を踏まえて、最適なものを選びましょう。

          プラグインだけでは防げない脆弱性とは?


          ここまで、優れたセキュリティプラグインを紹介してきました。

          しかし、プラグインさえ入れれば完璧に安全なのでしょうか?

          残念ながら、答えは「ノー」です。

          実際には、プラグインだけでは防げない脆弱性が数多く存在することが分かっています。

          実際の診断で見つかる3つの典型的な脆弱性パターン

          私たちの診断現場で頻繁に見つかる脆弱性は、大きく3つのパターンに分類できます。

          パターン1:設定ミス・管理の不備

          もっとも多いのが、設定ミス・管理の不備です。

          • 管理者用のURLがデフォルトのまま公開されている
          • ファイルパーミッションの設定ミス(wp-config.phpが誰でも読める、バックアップSQLファイルが公開ディレクトリに残置)
          • サーバのセキュリティ設定が未対応(不正なスクリプトの実行を防ぐ設定がない)

          診断を受けて初めてその存在を知る担当者も多いのです。

          「気づいていない基本設定の漏れ」は診断現場で頻出するパターンです。

          パターン2:古いプラグイン・テーマに潜む既知の脆弱性

          WordPressサイトでは、コアよりもプラグインやテーマに脆弱性が多く存在します。

          実際、WordPressの既知の脆弱性の90%以上がプラグイン起因であり、週あたり1,300以上のプラグインに脆弱性が存在しているのです。

          実際の診断では、数年前に開発元が消滅したプラグインをずっと使い続けていたため、既に発覚している脆弱性が何件も内包されていた例もありました。

          「うちはセキュリティプラグイン入れてるから大丈夫」と思い込み、基本の更新をおろそかにしてしまうケースが多く見られます。

          セキュリティプラグインは他プラグインの脆弱性そのものは直せず、根本的な解決にはならないのです。

          パターン3:カスタマイズ部分の脆弱性

          開発会社に依頼して作ったオリジナルテーマやプラグインには、セキュリティレビューが十分行われていないことが多く、診断でデータベースへの不正侵入やサイト改ざんといった脆弱性が頻繁に見つかります。

          WordPressプラグインの脆弱性でもっとも多いのはサイト改ざん系で、全体の約47%を占め、サイト乗っ取りに繋がる危険性があります

          参考:The State of WordPress Security Report(Patchstack)

          こうした脆弱性は、自作のフォーム処理やウィジェット内でよく起こります。

          セキュリティプラグインで既知パターンの攻撃は遮断できますが、新規または巧妙な攻撃、カスタム実装した認証やアクセス制御の脆弱性は自動防御の及ばない領域です。

          カスタムコード部分の脆弱性は、専門家による診断でないと発見が難しいのです。

          中小企業に多い、セキュリティ対策の「やったつもり」

          中小企業のWeb担当者は、多くの場合専門のセキュリティエンジニアではなく、他業務と兼任でサイト運用を任されているケースが多いです。

          よくあるパターンは以下の3つです。

          • パターン1:「プラグインを入れたから安心」と思い込む
          • パターン2:アップデートや保守作業の後回し
          • パターン3:セキュリティ知識不足による設定ミス

            「Wordfence入れたから大丈夫」と導入後のメンテナンスをおろそかにしたり、「不具合が怖いから」と更新を何ヶ月も後回しにしたり、管理者ユーザ名を”admin”のまま使い続けたり。

            実際、半数近くのサイトでWordPress本体が古いバージョンのまま放置されているケースもあり、予算の都合でサポート切れの古いPHPを使い続けているケースも見られます。

            専任のセキュリティ担当がいないため、「何をどう設定すれば安全になるか」が社内に蓄積されず、サイト改ざん検知の仕組みもないため、気づかぬうちに改ざんされて長期間放置される恐れもあるのです。

            定期的な専門家診断が必要な理由

            では、どうすればこれらの問題を防げるのでしょうか?

            答えは「定期的な専門家診断」です。

            プラグインではカバーできない設定ミスやカスタムコードの脆弱性も、専門家の診断なら見逃しません。

            診断ツールと手動検査を組み合わせることで、攻撃者の視点でサイトを徹底的に洗い出せるからです。

            専門家診断では、脆弱性の深刻度を踏まえて優先度付けした改善提案を行うため、社内リソースが限られていても効率的な改善ができます。

             

            例えば、私たちIFTでは、診断後3ヶ月以内の再診断が無料です。一度指摘した脆弱性がきちんと修正されたか確認までサポートします。

            また、業界No.1シェアの自動診断ツール「Vex」を使用しつつ、経験豊富なホワイトハッカーが手動検査を行うハイブリッド診断で、最新の脅威にも漏れなく対応しています。

            脆弱性診断の詳しい内容や効果については、以下のページで詳しく解説しています。

            まとめ:セキュリティプラグイン選定と定期診断でWordPressを守り抜く

            今回は、WordPressに最適なセキュリティプラグイン5選と、それぞれの特徴や選び方を紹介しました。

            プラグインは日々の攻撃をリアルタイムで防ぐ「防御」の役割を果たしますが、設定ミスやカスタムコードの脆弱性までは検出できません。

            だからこそ、定期的な専門家診断が欠かせないのです。

            攻撃者の視点で徹底的にチェックすることで、プラグインでは見つけられない弱点も洗い出せます。

            この記事のポイント
            • プラグインによる防御と専門家診断による検出の両方が必要
            • プラグイン選定の3基準は機能・サポート・更新頻度
            • Wordfence(総合)、SiteGuard(初心者)が代表格
            • 設定ミスやカスタムコードの脆弱性はプラグインで防げない
            • 専門家診断なら隠れた脆弱性も見逃さない

            まずはこの記事で紹介したプラグインから、自社サイトに合うものを選んで導入してみてください。

            その上で、半年に1回は専門家によるセキュリティ診断を受けることをおすすめします。

            私たちIFTは、業界No.1シェアの自動診断ツール「Vex」と経験豊富なホワイトハッカーの手動検査を組み合わせたハイブリッド診断で、15年以上・1,000件超の実績があります。

            診断後3ヶ月以内の再診断は無料で、修正が確実に完了するまでサポートします。

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