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脆弱性診断のやり方を徹底解説!具体的な手順と方法、ツールの選び方まで

脆弱性診断のやり方を徹底解説!具体的な手順と方法、ツールの選び方まで | 脆弱性診断とは

近年、大手企業での情報漏洩事件が相次ぎ、サイバー攻撃の脅威は増すばかりです。

こうした脅威から自社のWebサイトやアプリケーションを守るために不可欠なのが「脆弱性診断」です。

しかし、「脆弱性診断って具体的にどうやるの?」「何から始めればいいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。

この記事では、脆弱性診断の具体的なやり方を、初心者の方にも分かりやすく、ステップバイステップで解説します。

自動診断と手動診断の違いや手順、診断対象の選び方、ツールの選定ポイントまで、脆弱性診断を進める上で必要な情報を網羅しています。

ぜひ最後までご覧いただき、自社のセキュリティ対策にお役立てください。

まず確認!脆弱性診断が必要なサイトの特徴

脆弱性診断は多くのサイトで重要ですが、特に以下のような特徴を持つサイトは、優先的に診断のやり方を検討すべきです。

  • 個人情報や決済情報を取り扱うサイトやアプリ
  • 大規模なユーザーベースを持つサイト
  • 動的コンテンツを提供するWebアプリケーション
  • APIを利用して外部とデータをやり取りするサイトやアプリ

    個人情報や決済情報を取り扱うサイトやアプリ

    ECサイトやオンラインバンキングなど、センシティブな情報を扱うサイトは最優先で診断すべきでしょう。SQLインジェクションやXSS攻撃のリスクが高く、データ漏洩を防ぐには定期的な診断が不可欠です。

    大規模なユーザーベースを持つサイト

    多くのユーザーを抱えるサイトも要注意です。ユーザー数が多いほど攻撃の影響が広範囲に及ぶため、認証システムやセッション管理の脆弱性には特に気を配る必要があります。

    動的コンテンツを提供するWebアプリケーション

    会員制サイトのような動的コンテンツを扱うWebアプリケーションは、セッションハイジャックやCSRF攻撃の標的になりやすいです。ユーザー入力の適切な検証が肝心です。

    APIを利用して外部とデータをやり取りするサイトやアプリ

    APIを介してデータのやり取りを行うサイトやアプリは、APIキーの漏洩や認証の不備などに注意が必要です。APIセキュリティに特化した診断を行うことをおすすめします。

     

    これらの特徴を持つサイトは特に警戒が必要ですが、どのウェブサイトも定期的な脆弱性診断を怠らないことが大切です。

    脆弱性診断の具体的な2つのやり方:自動診断vs手動診断

    脆弱性診断には主に自動診断手動診断という2つのやり方があります。

    それぞれに特徴があるので、簡潔に紹介しましょう。

    自動診断ツールを使ったやり方

    自動診断ツールを使ったやり方は、専用ツールを用いて、既知の脆弱性パターンを網羅的にスキャンする方法です。

    メリット・デメリットと向いているケース

    短時間で幅広い脆弱性を見つけられるのが強みです。コスト面でも効率的で、定期的な診断に向いています。

    ただし、既知のパターンに基づいて診断するため、複雑な脆弱性や新手の攻撃手法を見逃すことがあるのが弱点です。

    定期的なチェック、開発初期段階での基本的な脆弱性の洗い出し、広範囲のスクリーニングに向いています。

    具体的な進め方

    自動診断ツールを使う場合は、以下の手順で進めます。

    1. 診断ツールを選定する(選び方は後述)。 
    2. 診断対象のURLや範囲を設定する。
    3. スキャンを実行する。
    4. 出力されたレポートを確認し、検出された脆弱性に対応する。

    詳しくは、以下の記事で解説しています。

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    専門家による手動診断のやり方

    一方、専門家による手動診断は、セキュリティ専門家が、ツールの結果も参考にしつつ、システムの特性やビジネスの特徴を理解した上で、手作業で脆弱性を探索する方法です。

    メリット・デメリットと向いているケース

    自動診断では見つけにくい複雑な脆弱性やロジック上の欠陥など、ツールでは気づきにくい問題も発見できます。

    また、システムの特性に合わせたカスタマイズされた診断ができるのも魅力で、誤検知が少ないです。

    一方で、時間とコストがかかるのがネックです。

    リリース前の重要なシステム、個人情報など機密性の高い情報を扱うシステム、自動診断ではカバーしきれない領域の診断などで活用するといいでしょう。

    詳しくは、以下の記事で解説しています。

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    最適なのは自動と手動の組み合わせ

    上記の関連記事でも説明していますが、多くの場合、自動診断と手動診断を組み合わせるのが最も効果的なやり方です。

    • 例1:まず自動診断で広範囲を定期的にチェックし、重要な機能や更新箇所については手動診断で深く掘り下げる。
    • 例2:大規模なシステムでは、全体を自動診断でカバーしつつ、特にリスクの高い箇所(認証、決済など)に絞って手動診断を行う。

    自社の予算、リソース、対象システムの重要度に応じて、最適なバランスを見つけることが重要です。

    脆弱性診断のやり方をステップ別で解説

    実際に脆弱性診断を進める際の手順をステップで見ていきましょう。

    ステップ1: 診断対象を明確にする

    まずは、診断対象を明確にする必要があります。主な診断対象を見ていきましょう。

    Webアプリケーション(Webサイトを含む)

    最もよくある診断対象と言えます。入出力処理、認証・認可機能、セッション管理、Webサーバ設定など、様々な角度から検査します。特にSQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング(XSS)といった脆弱性には要注意です。

    スマホアプリ:OS別で注意

    モバイル環境ならではの弱点、例えば不適切なデータ保存やセキュアでない通信などをチェックします。iOSやAndroidなど、OSごとの特性を踏まえた診断が求められます。

    プラットフォームとクラウドサービス

    ネットワーク機器、OS、サーバ、ミドルウェアの脆弱性を洗い出します。クラウド環境では、ちょっとした設定ミスが情報漏洩につながる可能性があるため、そこも重要な診断ポイントになります。

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    ステップ2: 脆弱性診断の必要性をチェックする

    次に、自社のウェブサイトやアプリケーションが脆弱性診断を必要としているかどうかを判断するには、以下のチェックポイントを確認しましょう。

    具体的なチェックリスト

    以下のチェックリストを確認し、当てはまる項目にチェックを入れてください。

    • 個人情報や機密データを扱っている
    • オンライン決済機能を提供している
    • 過去1年以内にセキュリティインシデントが発生した
    • 最後に脆弱性診断を実施してから6ヶ月以上経過している
    • 最近、大規模なシステム更新や新機能の追加を行った
    • 外部からのアクセスが可能なAPIを提供している
    • ユーザーからの入力を受け付けるフォームがある
    • 複数のサードパーティ製プラグインやライブラリを使用している

    これらの項目のうち、1つでもチェックが入った場合、脆弱性診断を検討してください。チェックの数が多いほど、脆弱性診断の優先度は高くなります。

    現状のセキュリティ体制もチェックを

    セキュリティ体制についても以下の点を確認してください。

    • セキュリティポリシーが明文化され、定期的に更新されている
    • セキュリティ担当者が明確に指名されている
    • 開発チームがセキュアコーディング(※1)の訓練を受けている
    • インシデント対応計画が策定され、定期的に見直されている

    これらの項目にチェックが入らない場合、脆弱性診断と併せてセキュリティ体制の強化を検討すべきです。

    ※1:セキュアコーディングとは、サイバー攻撃に強い、安全なソフトウェアを開発するためのコーディング手法のこと

    ステップ3: 診断方法(自動/手動)を選ぶ

    必要性があれば、次は、さきほどの「脆弱性診断の具体的な2つのやり方」で解説した内容に基づき、対象システムや予算、目的に合ったやり方(自動、手動、または組み合わせ)を選択します。 

    ステップ4: 診断ツールやベンダーを選定する

    自動診断か手動診断かを選んだら、次は診断ツールの選定や、手動診断を委託するベンダーを選びます。

    以下のポイントを参考にしましょう。

    自動診断ツールの選び方:6つの重要基準

    自社に最適なツールを選ぶことで、より精度の高い診断結果を得ることができます。

    以下に、ツールの選定基準を簡潔に説明します。

    • コスト:予算に合うか(無料/有料、買い切り/サブスクリプション)。

    • スキャン範囲と精度:対象(Webアプリ、ネットワークなど)をカバーしているか。誤検知は多くないか。

    • 使いやすさ:設定や操作は簡単か。

    • サポート体制:不明点があった場合にサポートを受けられるか。

    • レポート機能: 結果は分かりやすいか。対策に繋げやすい情報か。

    • カスタマイズ性:特定の箇所を除外するなど、柔軟な設定が可能か。

    ツールの詳細な特徴や選定プロセスについては、別記事で詳しく解説しています。

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    手動診断ベンダー選定のポイント

    専門家に依頼する場合は、以下の基準でベンダーを選ぶといいでしょう。

    • 自社ニーズに合った「診断範囲」であるか
    • 自社のセキュリティ要件に合った「診断方法」であるか
    • 「アフターケア」が充実しているか
    • 総合的に見て「費用対効果」が高いか
    • 業界での「実績と信頼性」があるか

    これらの基準を考慮し、自社のニーズに最も適したツールを選択することが重要です。

    詳しくは以下の記事で、注意点と合わせて解説しています。

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    ステップ5: 診断を実施する

    選定したツールやベンダーの手順に従って診断を実行します。手動診断の場合は、事前の情報提供やヒアリングへの協力が必要です。

    ステップ6: 結果を分析し、対策を行う

    診断結果(レポート)を受け取り、検出された脆弱性の深刻度や影響範囲を評価します。

    その後、優先順位をつけて修正計画を立て、実際に対策(コード修正、設定変更など)を実施します。

    対策後に再診断を行い、脆弱性が解消されたことを確認することも重要です。

    まとめ:安全なサービス提供のために脆弱性診断の実施を

    この記事では、脆弱性診断の具体的なやり方について、診断対象の特定から、自動・手動診断の選択と手順、ツール・ベンダーの選び方、そして結果の分析と対策までをステップで解説しました。

    サイバー攻撃は常に進化しており、一度診断して終わりではありません。

    定期的な診断と対策を継続することが、自社の情報資産を守る上で極めて重要です。

    しかし、脆弱性診断は専門的な知識と経験が必要な分野です。

    もし、「自社だけで進めるのは不安」「どのやり方が最適かわからない」といった場合は、専門家への相談するのがおすすめです。

    当社では、15年以上の診断実績を持つ専門家チームが、お客様のニーズに合わせた診断サービスを提供しています。

    業界最先端の診断ツール「Vex」と専門家の手動診断を組み合わせ、高精度な診断サービスを提供しています。

    セキュリティ対策について不安や疑問がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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    この記事を書いた人
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    みらいと

    セキュリティサービス事業部 コンサルタント/プログラマーからシステム運用を経て情報セキュリティ全般の業務に従事。現在は培った情報セキュリティの経験を活かしお客様の課題に向き合った企画やマーケティングを担当。

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