
2025.02.26
投稿日:2024.09.25 最終更新日:2025.03.27
近年、大手企業での情報漏洩事件が相次ぎ、サイバー攻撃の脅威は増すばかりです。
こうした脅威から自社のWebサイトやアプリケーションを守るために不可欠なのが「脆弱性診断」です。
しかし、「脆弱性診断って具体的にどうやるの?」「何から始めればいいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、脆弱性診断の具体的なやり方を、初心者の方にも分かりやすく、ステップバイステップで解説します。
自動診断と手動診断の違いや手順、診断対象の選び方、ツールの選定ポイントまで、脆弱性診断を進める上で必要な情報を網羅しています。
ぜひ最後までご覧いただき、自社のセキュリティ対策にお役立てください。
目次
脆弱性診断は多くのサイトで重要ですが、特に以下のような特徴を持つサイトは、優先的に診断のやり方を検討すべきです。
ECサイトやオンラインバンキングなど、センシティブな情報を扱うサイトは最優先で診断すべきでしょう。SQLインジェクションやXSS攻撃のリスクが高く、データ漏洩を防ぐには定期的な診断が不可欠です。
多くのユーザーを抱えるサイトも要注意です。ユーザー数が多いほど攻撃の影響が広範囲に及ぶため、認証システムやセッション管理の脆弱性には特に気を配る必要があります。
会員制サイトのような動的コンテンツを扱うWebアプリケーションは、セッションハイジャックやCSRF攻撃の標的になりやすいです。ユーザー入力の適切な検証が肝心です。
APIを介してデータのやり取りを行うサイトやアプリは、APIキーの漏洩や認証の不備などに注意が必要です。APIセキュリティに特化した診断を行うことをおすすめします。
これらの特徴を持つサイトは特に警戒が必要ですが、どのウェブサイトも定期的な脆弱性診断を怠らないことが大切です。
脆弱性診断には主に自動診断と手動診断という2つのやり方があります。
それぞれに特徴があるので、簡潔に紹介しましょう。
自動診断ツールを使ったやり方は、専用ツールを用いて、既知の脆弱性パターンを網羅的にスキャンする方法です。
短時間で幅広い脆弱性を見つけられるのが強みです。コスト面でも効率的で、定期的な診断に向いています。
ただし、既知のパターンに基づいて診断するため、複雑な脆弱性や新手の攻撃手法を見逃すことがあるのが弱点です。
定期的なチェック、開発初期段階での基本的な脆弱性の洗い出し、広範囲のスクリーニングに向いています。
自動診断ツールを使う場合は、以下の手順で進めます。
詳しくは、以下の記事で解説しています。
企業がサイバー攻撃から大切な情報資産を守るためには、システムに潜んでいるセキュリティ上の弱点、つまり「脆弱性」をいち早く見つけ出し、きちんと対処することがとても大切です。 その有効な手段が「脆弱性診断ツール」です。 しかし、数多く存在するツールの中から、自社に最適なものを選び出すのは、なかなか難
一方、専門家による手動診断は、セキュリティ専門家が、ツールの結果も参考にしつつ、システムの特性やビジネスの特徴を理解した上で、手作業で脆弱性を探索する方法です。
自動診断では見つけにくい複雑な脆弱性やロジック上の欠陥など、ツールでは気づきにくい問題も発見できます。
また、システムの特性に合わせたカスタマイズされた診断ができるのも魅力で、誤検知が少ないです。
一方で、時間とコストがかかるのがネックです。
リリース前の重要なシステム、個人情報など機密性の高い情報を扱うシステム、自動診断ではカバーしきれない領域の診断などで活用するといいでしょう。
詳しくは、以下の記事で解説しています。
脆弱性診断には、大きく「自動診断 or 手動診断」の2種類があるのですが、自動化ツールが普及している現代、なぜ“人間の手による診断”が求められるのでしょうか。
自動診断は多くのシステムで広く導入されており、ツールを使って効率的に脆弱性を検出する手法です。この方法は短時間で多くの部分をチェックできる
脆弱性診断における「手動診断」とは?特徴やメリットをわかりやすく解説
上記の関連記事でも説明していますが、多くの場合、自動診断と手動診断を組み合わせるのが最も効果的なやり方です。
自社の予算、リソース、対象システムの重要度に応じて、最適なバランスを見つけることが重要です。
実際に脆弱性診断を進める際の手順をステップで見ていきましょう。
まずは、診断対象を明確にする必要があります。主な診断対象を見ていきましょう。
最もよくある診断対象と言えます。入出力処理、認証・認可機能、セッション管理、Webサーバ設定など、様々な角度から検査します。特にSQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング(XSS)といった脆弱性には要注意です。
モバイル環境ならではの弱点、例えば不適切なデータ保存やセキュアでない通信などをチェックします。iOSやAndroidなど、OSごとの特性を踏まえた診断が求められます。
ネットワーク機器、OS、サーバ、ミドルウェアの脆弱性を洗い出します。クラウド環境では、ちょっとした設定ミスが情報漏洩につながる可能性があるため、そこも重要な診断ポイントになります。
「Webアプリケーション診断」と「プラットフォーム診断」、どちらを選ぶべきか迷っていませんか? どちらも組織のセキュリティ対策として重要な診断ですが、その目的や効果には違いがあります。 この記事では、それぞれの診断内容とメリット・デメリットを徹底比較し、組織の状況に合った診断を見つけるお手伝いを
次に、自社のウェブサイトやアプリケーションが脆弱性診断を必要としているかどうかを判断するには、以下のチェックポイントを確認しましょう。
以下のチェックリストを確認し、当てはまる項目にチェックを入れてください。
これらの項目のうち、1つでもチェックが入った場合、脆弱性診断を検討してください。チェックの数が多いほど、脆弱性診断の優先度は高くなります。
セキュリティ体制についても以下の点を確認してください。
これらの項目にチェックが入らない場合、脆弱性診断と併せてセキュリティ体制の強化を検討すべきです。
※1:セキュアコーディングとは、サイバー攻撃に強い、安全なソフトウェアを開発するためのコーディング手法のこと
必要性があれば、次は、さきほどの「脆弱性診断の具体的な2つのやり方」で解説した内容に基づき、対象システムや予算、目的に合ったやり方(自動、手動、または組み合わせ)を選択します。
自動診断か手動診断かを選んだら、次は診断ツールの選定や、手動診断を委託するベンダーを選びます。
以下のポイントを参考にしましょう。
自社に最適なツールを選ぶことで、より精度の高い診断結果を得ることができます。
以下に、ツールの選定基準を簡潔に説明します。
コスト:予算に合うか(無料/有料、買い切り/サブスクリプション)。
スキャン範囲と精度:対象(Webアプリ、ネットワークなど)をカバーしているか。誤検知は多くないか。
使いやすさ:設定や操作は簡単か。
サポート体制:不明点があった場合にサポートを受けられるか。
レポート機能: 結果は分かりやすいか。対策に繋げやすい情報か。
カスタマイズ性:特定の箇所を除外するなど、柔軟な設定が可能か。
ツールの詳細な特徴や選定プロセスについては、別記事で詳しく解説しています。
外部からの不正アクセスや脆弱性を見逃さないための「脆弱性診断ツール」の導入は、企業のリスクマネジメントにおいて欠かせません。
脆弱性診断ツールにはさまざまな種類があり、商用の高機能ツールからオープンソースの無料ツールまで幅広く存在します。それぞれのツールには異なる特徴があり、自社に最適なツールを選
【無料あり】脆弱性自動診断ツールおすすめ15選!選び方から特徴までを解説
専門家に依頼する場合は、以下の基準でベンダーを選ぶといいでしょう。
これらの基準を考慮し、自社のニーズに最も適したツールを選択することが重要です。
詳しくは以下の記事で、注意点と合わせて解説しています。
サイバー攻撃の脅威が進化する中で、企業のセキュリティ対策は避けて通れない課題です。
多くの組織が脆弱性診断の重要性を認識し始めていますが、実際に会社を選ぶとなると「どの会社に依頼すればいいのか」「正直、違いがわからない」と悩んでしまうことがよくあります。
会社(セキュリティベンダー)選びは迷うと
初めての脆弱性診断 | 会社の選び方や見極め方を伝授します
選定したツールやベンダーの手順に従って診断を実行します。手動診断の場合は、事前の情報提供やヒアリングへの協力が必要です。
診断結果(レポート)を受け取り、検出された脆弱性の深刻度や影響範囲を評価します。
その後、優先順位をつけて修正計画を立て、実際に対策(コード修正、設定変更など)を実施します。
対策後に再診断を行い、脆弱性が解消されたことを確認することも重要です。
この記事では、脆弱性診断の具体的なやり方について、診断対象の特定から、自動・手動診断の選択と手順、ツール・ベンダーの選び方、そして結果の分析と対策までをステップで解説しました。
サイバー攻撃は常に進化しており、一度診断して終わりではありません。
定期的な診断と対策を継続することが、自社の情報資産を守る上で極めて重要です。
しかし、脆弱性診断は専門的な知識と経験が必要な分野です。
もし、「自社だけで進めるのは不安」「どのやり方が最適かわからない」といった場合は、専門家への相談するのがおすすめです。
当社では、15年以上の診断実績を持つ専門家チームが、お客様のニーズに合わせた診断サービスを提供しています。
業界最先端の診断ツール「Vex」と専門家の手動診断を組み合わせ、高精度な診断サービスを提供しています。
セキュリティ対策について不安や疑問がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
【貴社の脆弱性をチェック】脆弱性診断とは、システムやネットワーク、Webサイト、アプリケーションなどにセキュリティの弱点がないか、被害可能性まで検証するプロセスです。脆弱性診断なら株式会社アイ・エフ・ティ(本社:東京都)にご相談ください。
脆弱性診断とは
セキュリティサービス事業部 コンサルタント/プログラマーからシステム運用を経て情報セキュリティ全般の業務に従事。現在は培った情報セキュリティの経験を活かしお客様の課題に向き合った企画やマーケティングを担当。
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